Shade Of Jade/Marc Johnson
マーク・ジョンソンのECMからの18年ぶりのアルバムとのこと。メンバーもスゴく、よくこれだけ集めたなあと感心します。珍しくニューヨーク録音で、しかもマンフレート・アイヒャーとイリアーヌ・イライアスの共同プロデュース。彼女の曲もかなりあるので、むしろ彼女のアルバムと言っても通りそうな雰囲気です。ECMにしては、5、8曲目など4ビートやR&B調の曲が入っているのも非常に珍しいことです。そんなわけで、いろいろな雰囲気の曲が入っていますが、個々の曲はけっこう良いし、このメンバーならば私は文句は出ません(笑)。CDジャケットの渋さ加減は、タイトル曲はじめ静かな曲を表している感じがしていて、全体ではないとは思いますが。
Shade Of Jade/Marc Johnson(B)(ECM 1894) - Recorded January and February 2004. Joe Lovano(Ts), John Scofield(G), Eliane Elias(P), Joey Baron(Ds), Alain Mallet(Org on 8, 10) - 1. Ton Sur Ton 2. Apareceu 3. Shades Of Jade 4. In 30 Hours 5. Blue Nefertiti 6. Snow 7. Since You Asked 8. Raise 9. All Yours 10. Don't Ask Of Me (Intz Mi Khntrir)
マーク・ジョンソン作または共作が全10曲中5作。イリアーヌ・イライアスの曲も多い。スゴいメンバーの集まりで、余裕の演奏。気ままにゆったりとしながらフレーズに緊張感を持たせるミディアムの4ビートの1曲目、バラードでサックスのフワフワ感が印象的な2曲目、薄暮の蒼い世界を思わせるような静かなタイトル曲の3曲目、ノンビートに近い感じでゆったり流れていく4曲目、「ネフェルティティ」のメロディが一部出てくる珍しい4ビートでの5曲目、ピアノトリオでのしっとりモードでのバラードの6、9曲目、ベース・ソロ(?)で勝負する7曲目、ワルツのオルガン入りでファンキーな8曲目、哀愁度の高いメロディをアルコで弾いている10曲目。2、4、6、9曲目のイリアーヌ作と7、10曲目にジョン・スコフィールドは参加せず。(05年10月19日発売)
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