One Hopeful Day/Mark Soskin
マーク・ソスキンのリーダー作だと、ソニー・ロリンズのサイドでやっていた人というイメージがあるのであまり食指がのびないのですが、このアルバムのサイドの参加メンバーが、なかなかスゴい顔ぶれということで、あとはあまりよく検討もしないで買ってしまいました。でも、このメンバーなら買って正解だったと思いますね。明るい面よりもモーダルだったりメカニカルだったり、もちろんオーソドックスに奏でる場面も少しありますけど、参加メンバーの指向性に引っ張られている感じがします。都会的でいいんじゃないの、と思います。オリジナルとスタンダードやジャズメン・オリジナルの配分もいい感じ。もう少しオリジナルが多くても良かったかな、とも思いますが。
One Hopeful Day/Mark Soskin(P)(Kind Of Blue)(輸入盤) - Recorded December 13 and 14, 2006. Chris Potter(Sax), John Patitucci(B), Bill Stewart(Ds), John Abercrombie(G on 5 and 8) - 1. On The Street Where You Live 2. Bemsha Swing 3. Innderspace 4. One Holeful Day 5. Step LIvely 6. It's Easy To Remember 7. End Of A Love Affair 8. Strive 9. Pensativa
(07/06/01)マーク・ソスキンの作曲は4-5、8曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。ソニー・ロリンズのサイドマンの時と違い、メンバーがメンバーなので、都会的でモーダルな面も持ち合わせています。ストレートにメロディを楽しめるアップテンポで歌い上げる1曲目、セロニアス・モンクの曲をリズムとモーダルさで料理していく2曲目、チック・コリア作らしいシャープな切れ味が特徴のアップテンポの3曲目、優しい温度感の低いメロディのタイトル曲の4曲目、ギターを交えて浮遊感のあるハードな展開の5曲目、スタンダードながら憂いと勢いが同居する6曲目、テーマはそれっぽいけれど、もっと元気な要素のある7曲目、フワフワと浮遊感とモーダルさを感じる8曲目、ソロピアノでカチッとメロディアスに奏でる9曲目。
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» Mark Soskin One Hopeful Day [JAZZとAUDIOが出会うと...]
ようやく、通販で頼んでいた新譜が少しずつ届いています。この盤もその中に含まれていたものでした。
この盤も、リーダー以外のメンツ買いです。
メンツ買いなのですが、発注するまでかなり躊躇してまして、「買おうかな、止めようかな」を繰り返しまし
たが、冷静に考えるとこのメンツで買わないのは罪(大袈裟)であると、思い至りまして、プチッと購入した
のですが、それから約1ヶ月。全然届かなくて...
そのメンツは、Chris Potter(Sax)、 John Patitucci(B)、 Bi..... [続きを読む]
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本作はもうメンバーだけでも「買い!」って感じですよね。
そして決して期待を裏切らない作品に仕上がっているのではないかと思います。
クリス・ポッターが普段と違ってあまり難しいことをやっていないのですが、これがまた楽曲によく似合っていて流石だなと思いました。
こちらからもTBさせていただきました。
最近は一発で入りますよ(笑)
投稿: nary | 2007/06/02 15:52
>naryさん
ソスキンの個性なのか、周りの人が引っ張ってきたからなのかは、あまり彼の作品を聴いてないので分かりませんが、いい塩梅に仕上がっていますね。
このKind Of Blueというレーベルも、レーベル追っかけしても魅力的なレーベルのようです。どうしようかな。
TBありがとうございます。結局うまくTBが入らなかったのはどちらが(何が)原因かが分からずじまいでしたが。
投稿: 工藤 | 2007/06/02 17:16
Mark Soskinって人は、名前すら知らなかったので、買うのに結構迷った盤なのですが
個人的には、メンツ買い大成功の典型例って感じです。
こちらからもTBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2007/06/03 08:27
>oza。さん
サイドメンでこれだけ固まっていたら、リーダーはともかく(失礼!)、手が出てしまいますよね。私はリーダー知ってましたけど、このアルバムに関してはサイドのメンツ買い、けっこう多かったんでは、と思います。
買って正解でした。
TBありがとうございます。
投稿: 工藤 | 2007/06/03 17:50