Suspended Night/Tomasz Stanko
実はこのCDは’04年2-3月頃に輸入盤で買ったものですが、国内盤が10月21日に出るということで、当時急遽紹介しました。実はこのCDのデザインが、ECMのオフィシャルサイトのトップページ全体に掲載されているものです。つまり、ECMはこういう方向性だということなのかも。曲は相変わらずナンバーを振ったものが多く、フリーを想像させますが、大半の曲は温度感が低いながらも曲としてのまとまりを見せています。4ビートではないジャズでも、それなりの緊張感で、彼ならではの世界を描ききっています。ECMにしては珍しく、盛り上がり気味の曲らしい曲も出てきます。
Suspended Night/Tomasz Stanko(Tp)(ECM 1868) - Recorded July 2003. Marcin Wasilewski(P), Slawomir Kurkiewicz(B), Michal Miskiewicz(Ds) - 1. Song For Sarah 2-11. Suspended Variations 1-10
(04/03/10)このメンバーでは2作目。Variations8と10(9、11曲目)が4人でのフリー・インプロヴィゼーションで、他はトーマス・スタンコのオリジナル。1曲目だけ連作とは違いますが、美しいメロディをもった静かなバラード。2曲目以降の連作は静かな曲、元気のある曲が適度に入り混じっています。連作にするよりはタイトルをつけた方が良いと思いましたが。2曲目以降を聴いてみても、ちょっと異色ながらちゃんと彼ら独特のジャズ。もちろん、静かな曲での哀愁を帯びた美しいメロディを奏でるトランペットやピアノも印象的。3曲目はテンポが良いラテン風の曲で、意外といえば意外。6曲目も硬派なラテンビートに近いノリ。9曲目もノリが良く、フリー・インプロヴィゼーションとはクレジットを見なければ分からないかも。 (04年10月21日発売)
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