Storyteller/Marilyn Crispell Trio
今日は、なぜか国内盤で発売されなかったECM盤の紹介です。耽美的で内省的なフリーの曲が多く、こういう感じがけっこう良いと思うのですけれど、こういうサウンドとリーダーの知名度だとセールス的に結びつかない、というのも何となく分かる気がします。まあ、輸入盤でちゃんと手に入ればいいです。来年からが心配ですが...。
Storyteller/Marilyn Crispell(P) Trio(ECM 1847)(輸入盤) - Recorded February 2003. Mark Helias(B), Paul Motian(Ds) - 1. Wild Rose 2. Flight Of The Bluejay 3. The Storyteller 4. Alone 5. Harmonic Line 6. Cosmology 2 7. Limbo 8. Play 9. The Sunflower 10. Cosmology 1 11. So, Far, So Near
(04/05/23)3人それぞれのオリジナルですが、11曲中6曲がポール・モチアンの曲で、彼がどちらかというと中心かも。過去の曲の再演曲もあり、それも彼らの色になってます。フリーに近いようなフォーマットでの演奏でしょうけれど、メロディはあくまでもしっとりと美しく、静かに流れていくような曲が前半に多め。内省的で硬質な曲も多いですが。1曲目はメロディの切なさがあらわれています。タイトル曲の3曲目はふつふつと燃えたぎるような蒼い情念が、静かに心の奥底からたぎってくる演奏。5曲目は、メロディアスかつフリーの方面にやや傾いた感じ。6、10曲目の連作はもっとフリー色が強いですが、この連中だと自然。心にせまる7曲目、さりげなく一部に4ビートも出てくる自由な8曲目。そしてゆったりと叙情的な11曲目。 (04年7月28日発売)
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