共同企画(’21年終了)

無料ブログはココログ

« Terra Nostra/Savina Yannatou | トップページ | Paint It Black/Manhattan Jazz Orchestra »

2007/05/18

Napoli's Walls/Louis Sclavis

1857

ルイ・スクラヴィスのリーダー作。彼の特徴はフランス人らしく硬質で硬派なジャズなんですが、ここではドラムスやベースがいない変則編成で、チェロやエレクトロニクスを使ったりして、やはりECMではよくあるボーダーレスな作品になっています。ちょっと地味かなとも思えるのですが、スクラヴィスの曲は、それを聴いているだけで、やっぱり彼らしいな、とも思え、個人的にはけっこう好きなんですけど、聴く人を選ぶアルバムになっています。彼の一連の作品の中では少々異端なアルバムだと思いますが、レーベルに合わせたのかも。

 

Napoli's Walls/Louis Sclavis(Cl, Bcl, Ss, Bs)(ECM 1857)(輸入盤) - Recorded December 2002. Vincent Courtois(Cello, Electronics), Mederic Collingnon(Pocket Tp, Voices, Horn, Per, Electronics), Hasse Poulsen(G) - 1. Colleur De Niut 2. Napoli's Walls 3. Merce 4. Kennedy In Napoli 5. Divinazione Moderna 1 6. Divinazione Moderna 2 7. Guetteur D'inapercu 8. Les Apparences 9. Porta Segreta 10. 2 Disegno Smangiato D'un Uomo

(03/11/29)変則的な編成。ほとんどLouis Sclavisの作曲。現代音楽のような曲やエレクトロニクスの使用もあり、ボーダーレスな仕上がり。ギターとチェロ、木管の絡み合いからエレクトロニクスが加わり盛り上がっていく10分台の1曲目、エキゾチックに香りつつ各メンバーが自由に同時にフレーズを奏でていき、物語性のあるタイトル曲の2曲目、静かでやや浮遊感のある3曲目、ちょっとアヴァンギャルドで茶目っ気のある4曲目、哀愁とフレンチ風情緒を感じる組曲の5-6曲目、各楽器やエレクトロニクスのスリルがある変化に富んだ7曲目、静かに語りかけてくる8曲目、チェロとホーンのラインが対照的なVincent Courtois作の9曲目、構築された部分もあってスクラヴィスのソロが渋い、ドラマチックに展開する10曲目。

« Terra Nostra/Savina Yannatou | トップページ | Paint It Black/Manhattan Jazz Orchestra »

音楽」カテゴリの記事

ECMレーベル」カテゴリの記事

ジャズ」カテゴリの記事

ECM1852-1900番」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Napoli's Walls/Louis Sclavis:

« Terra Nostra/Savina Yannatou | トップページ | Paint It Black/Manhattan Jazz Orchestra »

HMVへのリンク

  • HMV&BOOKS online

アマゾンへのリンク

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー

メールアドレス

友人が運営しているサイト