Get It On/Manhattan Jazz Orchestra
マンハッタン・ジャズ・オーケストラのコメント手直し聴き再び1日目。ニュー・スタンダードという言葉がいつから使われはじめるようになったのか思い出せないのですが、ここでの’70年代の曲集はその先駆的な要素があります。いわゆるポップスやロック、ソウルなどがスタンダードとしてよみがえる、というのは以前からその流れもあったにしても、アルバムで全面的に取り上げるというのはここやハービー・ハンコックの「ザ・ニュー・スタンダード」(’95年録音)あたりだったのでは、と思います。アレンジがなかなかさえていて、あまり当時のポピュラー・ミュージックを意識しないでも、けっこう楽しめます。
Get It On/Manhattan Jazz Orchestra(Sweet Basil) - Recorded March 20 and 21, 1995. Lew Soloff(Tp), Joe Shepley(Tp), Bob Millikan(Tp), Ryan Kisor(Tp), Taylor Haskins(Tp on 1, 6), Jim Pugh(Tb), Keith O'quinn(Tb), Birch Johnson(Tb), Dave Taylor(Btb), George Young(Ts), Tony Price(Tuba), Marcus Rogers(Tuba on 4, 7), Chris Hunter(As), Roger Rosenberg(Bcl), Fred Giffen(French Horn), John Clark(French Horn), David Matthews(P), Chip Jackson(B), Terry Silverlight(Ds), Victor Lewis(Ds on 1, 6) - 1. Get It On 2. 25 Or 6 To 4 3. Spinning Wheel 4. Pick Up The Pieces 5. Got To Get You Into My Life 6. Getaway 7. You've Made Me So Very Happy
邦題「黒い炎」。チェイス、シカゴ、BS&T、アベレージ・ホワイト・バンド、ビートルズ、EW&Fなどの、主に’70年代のヒットチューン(ブラスロックが多い)が中心で、面白い特集です。ブラス・ロックをアドリブの部分でアップテンポの4ビートを入れながらファンク的に迫ってくる1曲目、シカゴの名曲をロックビートで、時おり4ビートを混ぜて厚みのあるアンサンブルを聴かせる2曲目、ファンク的な弾むリズムと中間部は4ビート、一部複雑なアンサンブルで勝負する3曲目、ダンサブルなサウンドがゴキゲンにせまる4曲目、ビートルズの曲ですが重厚で雰囲気が違って聴こえる5曲目、盛り上がりのあるテーマ部分と、ロックビート、4ビートが交錯するアドリブの6曲目、メロディアスな旋律とホーンアンサンブルの対比が面白い7曲目。
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