Composition/Improvisation Nos. 1,2&3/Roscoe Mitchell
今日のアルバムはジャズというよりは、現代音楽とフリー・インプロヴィゼーションが合わさったような、ある意味普通のジャズファンにとってみればかなり異世界のアルバムではないかと思います。何たってエヴァン・パーカーとその人脈が参加しているので、延々と混沌としたフリー・インプロヴィゼーションが続く部分もあり、静かな部分でも、難解な感じはあります。現代音楽として聴こうと思えば聴ける部分も多く、ただ、非旋律系の音、時に音の洪水に79分間、起伏や変化はあるけれども聴く耳を持っているかどうかですよね。私はこういうのも聴く人です(笑)。けっこう聴く人を選ぶんじゃないかな。プロデューサーは、スティーヴ・レイク。なるほど。
Composition/Improvisation Nos. 1,2&3/Roscoe Mitchell(As)(ECM 1872)(輸入盤) - Recorded September 2004. Evan Parker(Ts, Ss), Anders Svanoe(As, Bs), Corey Wilkes(Tp, Flh), John Rangecroft(Cl), Neil Metcalfe(Fl), Nils Bultmann(Viola), Philipp Wachsmann(Vln), Marcio Mattos(Cello), Craig Taborn(P), Jaribu Shahid(B), Barry Guy(B), Tani Tabbal(Ds, Per), Paul Lytton(Ds, Per) - 1.-1 2.-2 3.-3 4.-4 5.-5 6.-6 7.-7 8.-8 9.-9
(07/04/14)文字通り、作曲された現代音楽のような部分とインプロヴィゼーションで通している部分が混合している感じのサウンド。ロスコー・ミッチェルの人脈にエヴァン・パーカーの人脈が合わさって、エレクトロニクスの使用はないにしても、現代音楽的な表現の部分が随所にみられます。そして温度感は相変わらず低めのまま推移して、時に現代音楽的に統制が取れて輪郭がはっきりするような、時に混沌とした音の集合体が盛り上がってきてエネルギーを発散させていくようなパワーが持続する部分もあるし、逆に内側にこもっていくような部分も。浮遊感を保ちつつ、全体的にゆったりと流れていき、時に起伏があるという雰囲気。ソロ楽器のインプロも。そして聴く人には緊張感をある程度強います。聴く人を選ぶアルバムか。
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