Change Of Heart/Martin Speake
ECMでは初リーダー作のMartin Speakeですが、メロディが淡々としつつもきれいに推移する感じで、あまりECMらしくない感じもします。そのサックスをまわりのメンバーが例によってECM特有のサウンドで時に叙情的に、時にフリーっぽく包み込んでいく、というような雰囲気があります。そういう彼の「ECMらしくなさ」が’02年に録音しておきながら、発売されたのが今年だったという、保留の長さにつながっている可能性はありますね。全体にわたって似たようなサウンドなので、ちょっと地味なのかな、というような気もします。
Change Of Heart/Martin Speake(As)(ECM 1831)(輸入盤) - Recorded April 2002. Bobo Stenson(P), Mick Hutton(B), Paul Motian(Ds) - 1. The Healing Power Of Intimacy 2. Change Of Heart 3. Barefaced Thieves 4. Venn 5. Buried Somewhere 6. In The Moment 7. Three Hours 8. In Code
(06/08/07)全曲Martin Speakeの作曲。他レーベルで録音したことはありますが、ここでは叙情的からフリーにかけてのサウンド。やや激しい出だしからテンポのないような牧歌的なゆっくりと、だがはっきりしたメロディで進んでいく1曲目、けっこうメロディアスで耽美的なバラードになっているタイトル曲の2曲目、ややテンポはアップするも4ビートにはならず、サックスのキレイさとピアノの冷たさが印象に残る自由度の高い3曲目、内省的なサウンドでやや静かに進んでいく4曲目、淡々としたピアノではじまりサックスが歌で語っていくようなバラードの5曲目、浮遊度のあるメロディとしっとり感のあるメロディが交錯する静かな6曲目、哀愁のメロディで少しドラムスのビート感もあって進む8曲目、自由度が高く、流れるように進む8曲目。
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