What Goes Around/Dave Holland Big Band
デイヴ・ホランドのリーダー作で、ビッグバンドの作品。前回のアルバムのクインテット編成をさらに拡大したビッグバンド編成です。今見るとなかなかすごいメンバーが集まっています。そして曲は変拍子がバシバシ出てきていて、ビッグバンドのアレンジもいいし、けっこう好きなアルバムでもあります。やはり好きにやらしてもらっている印象。本人のプロデュースなので、やっぱりね、という感想です。この後、クインテットであと1枚(2枚組)出した後に自主レーベルを作ってしまうので、ECMとしては、この時期あたりまでは旬ということになるのでしょうか。
What Goes Around/Dave Holland(B) Big Band(ECM 1777) - Recorded January 2001. Antonio Hart(As, Fl), Mark Gross(As), Chris Potter(Ts), Gary Smulyan(Bs), Robin Eubanks(Ts), Andre Hayward(Tb), Josh Roseman(Tb), Earl Gardner(Tp, Flh), Alex Sipiagin(Tp, Flh), Duane Eubanks(Tp, Flh), Steve Nelson(Vib), Billy Kilson(Ds) - 1. Triple Dance 2. Blues For C.M. 3. The Razor's Edge 4. What Goes Around 5. Upswing 6. First Snow 7. Shadow Dance
全曲デイヴ・ホランドのオリジナル。過去のアルバムの再演曲が多いです。アヴァンギャルド的にも聞こえる変拍子の曲もありますが、そのビッグバンドのアレンジはオーソドックスですが華やかな印象。飽きさせません。スピーディーに流れるように進んで行く変拍子の1曲目からそのサウンドは厚く、楽しい。オーソドックスなジャズのブルースという感じの2曲目、アップテンポでたたみ込むように進行していく3曲目、しっとり感からドラマチックに盛り上がっていく変拍子系の17分台の4曲目、ノリの良いジャズの演奏が聴ける、唯一の新曲の5曲目、厳かな雰囲気で漂っていくホーンサウンドも重層的で美しい11分台の6曲目、ベースソロからはじまってテンポも自在でドラマチックに展開していく14分台の7曲目。(02年10月23日発売)
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