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2007/03/17

Plays Miles/Russell Gunn

Russelmiles
ラッセル・ガンのマイルス曲集。マイルス・デイヴィスを取り上げると、変に意識してしまって結局本物に負けてしまう、というパターンが今まで多かったような気がするのですが、ここではあくまでも曲を素材として取り上げていて、独自のファンクアレンジをほどこし、トランペットもけっこうマイペースで吹いています。あまり比較するというよりも、このアルバムそのものを楽しんでしまう、という雰囲気があります。とは言うものの、有名な曲が多いので、「ああ、この曲をやっているな」というのは分かるのですが。4ビートはなくて、ファンクが前面に出ていますけれど、後期マイルスや、こういう方面が好きな人にはけっこう点が高いのではないでしょうか。


Plays Miles/Russell Gunn(Tp, FX)(High Note)(輸入盤) - Recorded July 3, 2006. The Elektrik Butterfly Band: Orrin Evans(Key), Mark Kelley(B), Montez Coleman(Ds), Kahlil Kwame Bell(Per) - 1. Tutu 2. Bitches Brew 3. Blue In Green 4. Footprints 5. Nardis 6. All Blues 7. Eighty One 8. New New Blues

(07/03/17)8曲目のみRussell Gunnの作曲で、他はマイルス・デイヴィスおなじみの曲集。曲の年代はさまざまだけれど、渋い「今」のファンクに仕上がっていて、トランペットやアレンジも独自の雰囲気。特にエレキ・ベースが好み。都会にも漆黒の闇があるような渋いファンクではじまる1曲目、妖しげなサウンドの中をゆったりと漂っていく、後半ミディアムのファンクになる2曲目、しっとり系のバラードもマイペースに吹いているような都会的な3曲目、細かいベースのノリが意表をついてくるファンクの4曲目、有名な旋律ですが、これまたファンクにアレンジして聴かせる5曲目、ワルツはそのままに今っぽく元気に仕上げる6曲目、アップテンポでノリが良い、ベースの刻みが細かい7曲目、現代的なミディアムのブルースが渋い8曲目。

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コメント

こんにちは。早速TBさせていただきます。
Miles Davisの曲を演っているのですが、特にMiles Davisを意識している感じが表面に出ていなくて、あまり比較することを考えずに聴けるのが、ちょっと好感触って感じです。

naryさんお奨めの"smokinggunn"を入手済み(未紹介)なのですが、こっちもヨカッタです。

>oza。さん

TBありがとうございます。

特にベーシストのフレーズとボトムの支え具合とが、気に入りました。トランペットももちろんですけど。マイルス特集といっても、けっこう独自性がありますよね。それでいて、時々知っているフレーズが流れてくれるという。

この作品はマイルス集でありながらも、奏法は決して真似てないところがよかったですね。
しかも原曲を現代的にアレンジしているあたりは流石だなと思いました。

私の方からもTBさせていただきます。

 皆さんのコメントに同感です。

典型的な「マイルスもの」である私も聴いてすぐに、あまりのよさに、以前のHPに記事をアップしたほど、ノリのいい作品でした。

変に構えずストレートにマイルスの音楽に対応しているところがいいですね。

ベースももちろん、オリン・エヴァンスの音楽性豊かなキーボード・プレイもご機嫌でした。

もっともっと、彼らの演奏を聴きたくなり、終わるのがもったいないと思わせる作品ですね。

>naryさん、ナカーラさん

アップする前とその後に何度か聴いていますが、聴けば聴くほど味が出てくる感じですね。

ミュージシャンの特性を生かしたアレンジというのか、それがまたいい感じです。よくマイルスで勝負したな、とも思います。

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» Russell Gunn Plays Miles [JAZZとAUDIOが出会うと...]
Russell GunnのMiles Davis集です。 これが、自分にとっての初Russell Gunnとなります。 この人、もっとクラブ系で過激な演奏する人じゃないかと思っていたのですが、全然ジャズ寄りの人なんですね(汗) 演奏は、アレンジはかなり秀逸に行われている感じで曲としてはなかなか良い感じに仕上がっている印象です。 演奏曲が、新しいのから古いのまで満遍なく取り上げていまして、全8曲のうち1曲オリジナルで、残りは Miles Davisの曲を演奏しています。元が4beat..... [続きを読む]

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