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2007/03/27

Le Pas Du Chat Noir/Anouar Brahem

1792

アヌアル・ブラヒムのリーダー作。ここではFrancois CouturierとJean-Louis Matinierのピアノ、アコーディオンのコンビが登場しての組み合わせです。この組み合わせでも中近東色は少しオブラートに包まれるにしても、なかなか味わい深い、民族音楽的な要素も多く持った演奏を聴くことができます。シンプルな組み合わせにして、そのエッセンスが抽出されるような、中近東とフランスの音楽の良さが合わさっている感じがあります。脇役の2人にしてもECMでアルバムを出しているので、相手にとって不足はないはず。なかなか渋い世界が登場しています。

 

Le Pas Du Chat Noir/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1792) - Recorded July 2002. Francois Couturier(P), Jean-Louis Matinier(Accordion) - 1. Le Pas Du Chat Noir 2. De Tout Ton Coeur 3. Leila Au Pays Du Carrousel 4. Pique-Nique A Nagpur 5. C'est Ailleurs 6. Toi Qui Sait 7. L'arbre Qui Voit 8. Un Point Bleu 9. Les Ailes Du Bourak 10. Rue Du Depart 11. Leila Au Pays Du Carrousel, Var. 12. Deja La Nuit

邦題「黒猫の歩み」。全曲アヌアル・ブラヒムの作曲。チュニジアのウード(ギターに似たような楽器)の、どことなくアラビックでエキゾチックな香りのサウンドと、ピアノとアコーディオンの哀愁漂うフレンチ音楽のエッセンスが融合して、不思議なせつないサウンドが形成されています。長調の曲もありますが、大半は短調で哀愁の影を落としているような曲。ジャズのフレーズが出てくるわけでもなく、スピーディーな曲があるわけでもなく、3人は淡々と自分たちの世界を奏でていて、それが心にせまって来る感じ。比較的安心して聴けます。曲によってはデュオだったりソロの演奏だったりします。いわゆるジャズからは遠ざかりますが、これはこれで個性的。少々聴く人を選ぶかも しれませんが、雰囲気的にはいいかも。(02年10月23日発売)

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