Mirrors/Alex Sipiagin
Criss Crossレーベル順番聴き7日目。今日のアレックス・シピアジンはけっこう好きなタイプのトランペッターです。演奏も、けっこうバリバリいくのに、何となく温度感が低めでクールな感じ。そしてこのメンバーで現代ジャズをやっているのだから、文句のつけようがありません。特にギターのアダム・ロジャースの配置が、このアルバムのサウンドを決定づけているような気もします。ただ、クレジットからいくと2ホーンのセクステットの曲が大半のはずなんだけど、テーマのホーンのハーモニーを聴くと、もっとホーンの人数がいるのでは、と思います。たぶん、クレジット間違いなのか何なのか、私もハーモニーを聴いただけで何人のホーンとは分からないもので。
Mirrors/Alex Sipiagin(Tp, Flh)(Criss Cross 1236)(輸入盤) - Recorded June 2, 2002. Seamus Blake(Ts), Adam Rogers(G), David Kikoski(P), Boris Kozlov(B), Johnathan Blake(B), Donny McCaslin(Ts, Ss on 2 and 3), Jose Roseman(Tb on 3) - 1. Def 1 2. Tijuana Gift Shop 3. Travel 4. Crossing 5. Mirror 6. Def 2 7. Mood One
(07/02/25)7曲中6曲がAlex Sipiaginの作曲。2、3曲目に加わるミュージシャンあり。メンバーからするとけっこう「今」のジャズ。メカニカルなテーマからモーダルなアップテンポでゴリゴリと押しまくる1曲目、チャールズ・ミンガス作を8分の7拍子でまるでオリジナルのように展開させる変拍子ラテン系の2曲目、ミステリアスな大編成のアンサンブルのテーマから、静かになったり盛り上がったりとドラマチックな進行の13分台の3曲目、元気だけれども温度感の低めなラテンだったり4ビートだったりの4曲目、ピアノからゆったりしたアンサンブルのテーマの、ソロも美しいバラードのタイトル曲の5曲目、1曲目のパート2だけど、やはり元気がもらえる6曲目、ワーッとテーマがくるとベース・ソロで静かになったりと自由度の高い7曲目。
« Svete Tikhiy/Alexander Knaifel | トップページ | New York Trio - Page Two/Peter Beets »
「音楽」カテゴリの記事
- CD処分にあたって書かなかったひとつの理由(2023.05.28)
- CD(レコード)を処分するかどうかの分水嶺(2023.05.26)
- 買い取られたCDを追っかけてみる(その2)(2023.05.21)
- Eventually/Jacob Young/Mats Eilertsen/Audun Kleive(2023.05.20)
- Leaving/Richie Beirach(2023.05.19)
「Criss Crossレーベル」カテゴリの記事
- いかに手っ取り早く、ECM、Criss Crossレーベルなど全部聴くか(2023.06.01)
- Mel's Vision/Alex Sipiagin Quintet(2023.02.25)
- Blues Variant/Michael Feinberg Quartet/Quintet(2023.02.24)
- Standards From Film/Mike Moreno(2022.11.20)
- Sky Continuous/Noah Preminger Trio(2022.10.21)
「ジャズ」カテゴリの記事
- Eventually/Jacob Young/Mats Eilertsen/Audun Kleive(2023.05.20)
- Leaving/Richie Beirach(2023.05.19)
- Our Daily Bread/Trio Tapestry/Joe Lovano(2023.05.18)
- Vagabond/Dominic Miller(2023.05.16)
- 処分した中から何枚かの買い戻し(2023.05.10)
「Criss Cross1201-1250番」カテゴリの記事
- Awakening/Ryan Kisor Quintet(2007.03.04)
- Dig This!!/Wycliffe Gordon Quintet(2007.03.03)
- New York Trio - Page Two/Peter Beets(2007.03.02)
- Mirrors/Alex Sipiagin(2007.03.01)
- Wide Holizons/One For All(2007.02.28)
コメント
« Svete Tikhiy/Alexander Knaifel | トップページ | New York Trio - Page Two/Peter Beets »
メンバーもいいし曲もいいしで、言うことなしの作品ですね。
クリスクロスの中では、シピアジンはジム・ロトンディと並んで大好きなトランペッターです。
投稿: nary | 2007/03/01 19:23
>naryさん
TBありがとうございます。
メンバーはみんな良いのですが、特にギターのアダム・ロジャースがアクセントにもなっているように感じました。
そう言えば、Criss Cross新譜のアダム・ロジャース盤、けっこう人気のようですね。早く聴いてみたいです。
投稿: 工藤 | 2007/03/01 22:25