Cat 'n' Mouse/John Abercrombie
ジョン・アバークロンビーのリーダー作。ヴァイオリンのマーク・フェルドマンをはじめ、ベース。ドラムスもすごいメンバーでの演奏です。やはり彼の演奏はなかなかいいなあと思います。曲もフリー・インプロヴィゼーションの他は彼のオリジナルで、その曲もいいし、ギターとヴァイオリンの組み合わせもけっこういいなあ、と思えたのも確かこのアルバムでした。もうこの時期になってくると、全員がそれぞれベテランの域に達しているので、曲の不安はないし、少し聴き手にある程度の要求をされても、すんなりとそのままついていくように、アルバムを楽しむことができます。
Cat 'n' Mouse/John Abercrombie(G)(ECM 1770) - Recorded December, 2000. Mark Feldman(Vln), Joey Baron(Ds), Marc Johnson(B) - 1. A Nice Idea 2. Convolution 3. String Thing 4. Soundtrack 5. Third Stream Samba 6. On The Loose 7. Stop And Go 8. Show Of Hands
スゴいメンバー。変則的なクァルテットですが、聴き手を選びながらもレベルの高い演奏です。5、8曲目は全員のフリー・インプロヴィゼーションで他はアバークロンビーのオリジナル。空間の中でそこはかとない哀愁が漂っていく1曲目、ヴァイオリンとギターのアグレッシヴなやり取りの後にギターが活躍して盛り上がる2曲目、しっとりとしたメロディに思わず聴き込んでしまう3曲目、ベースのボンボンという上をゆったりと動きまわるメロディがなるほど「サウンドトラック」らしい浮遊感のある4曲目、タイトルと違ってサンバのリズムはなく、事実上は統制のとれたフリーの5曲目、ECM流のタイトなサウンドの6曲目、ノリの良い4ビートの部分と、ソロでの表現の部分がある7曲目、丁丁発止のインプロヴィゼーションが鋭い8曲目。(02年3月21日発売)
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