Serenity/Bobo Stenson Trio
ボボ・ステンソンのリーダー作。アンダース・ヨーミンと、ヨン・クリステンセンが参加していますが、もはやベテランの域の安定したトリオ。2枚組で90分というのが、少し中途半端な気もしてますが、これ以上削れなかったのでしょうね。オリジナルは半分ほどで、クラシック、ジャズその他いろいろなところから曲を持ってきています。ただ、オリジナルとの差があまり分からないということもあって、ただひたすらステンソンの美旋律にひたって聴いている、というのが正直なところ。かといって甘さ控えめで、ピリッと来る演奏も混ざってます。
Serenity/Bobo Stenson(P) Trio(ECM 1740/41) - Recorded April 1999. Anders Jormin(B), Jon Christensen(Ds) - 1. T. 2. West Print 3. North Print 4. East Print 5. South Print 6. Polska Of Despair(2) 7. Golden Rain 8. Swee Pea 9. Simple & Sweet 10. Der Pflaumenbaum 11. El Mayor 12. Fader 5(Father World) 13. More Cymbals 14. Extra Low 15. Die Nachtigall 16. Rimbaud Gedicht 17. Polska Of Despair(1) 18. Serenity 19. Tonus
2枚組で全19曲、90分ほどの演奏で、比較的短い曲も多いです。彼らのオリジナルは半分ほど。全員のクレジットの曲も2曲あります(静かなフリー ・インプロヴィゼーション)が、他の曲でもフリー的色彩が強い曲も(特に2-5曲目などは組曲のようでそれっぽい)あったりします。他の人の曲も、彼ら独自の北欧で培われた硬質な美意識でまとめあげています。全体的には静かかなという印象で、やはり寒色系の肌触りであまり燃え上がる事もなく曲が進んでいきます。そんな中で17、19曲目が盛り上がります。また、ところどころに美しい曲がちりばめられているのが印象的。8曲目はウェイン・ショーターの曲とは気がつきませんでした。 北欧系のトリオのフォーマットはやっぱりこうなる、というイメージがあります。(00年7月1日発売)
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