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2007/02/10

Anthem/Ralph Towner

1743

ラルフ・タウナ―のソロ作。独特な、クラシック・ギターと12弦ギターでの表現で(ここではピアノは弾いていませんね)、ECM流ジャズの世界を表現しています。多重録音はほとんど(一部あります)やっていないように見受けられ、そう言えば、ECMでもこのしばらく前に’70年代とか’80年代とかでは多重録音もよくあったなあ、と思いました。表現の深度が増したというか、空気感もなかなかいい感じのフレーズが続くというか、そういう意味では、このアルバム、地味ながらけっこうすごいアルバムではないかなあ、とも思ってます。

 

Anthem/Ralph Towner(G)(ECM 1743) - Recorded February 28 and March 1, 2000. - 1. Solitary Woman 2. Anthem 3. Haunted 4. The Lutemaker 5. Simone 6. Gloria's Step 7. Four Comets 1 8. Four Comets 2 9. Four Comets 3 10. Four Comets 4 11. Rafish 12. Vary Late 13. The Prowler 14. Three Comments 1 15. Three Comments 2 16. Three Comments 3 17. Goodbye, Pork-Pie Hat

ギター・ソロでのアルバム。ギター・ソロといっても感触はジャズギターのそれではなくてクラシックやヒーリング系に近く、音でなく内面からジャズを感じさせる(感じないかもしれませんが)ような内容。ECMらしく、ブルー系の味わいが全体を支配していて、その中にひたっていたい感じ。淡々と語りかけてくるような中にも、技巧を感じさせずにメロディが心に迫ってくるような感じの曲が多いです。組曲風の小編が7-10曲目、14-16曲目に組み込まれていて、これはこれで味わい深い感じ。11曲目は技巧的でややハード。スコット・ラファロ作の6曲目、チャールズ・ミンガス作の17曲目(小品ですが)がよく知っているメロディなだけに、 このあたりはハッとさせられるややジャジーな曲か、と思わせます。(01年4月21日発売)

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