Straphangin'/The Brecker Brothers
ブレッカー・ブラザースもこの第6作目でひと段落。それからは個々の活動が忙しくなり、アルバムもそれぞれで出しています。ただ、うれしいのはその後の共演がなくなったというわけではなく、’90年代にはGRPからまたブレッカー・ブラザース名義で2枚アルバムを出してくれたことです。今回のアルバムは、前作のブラコン路線から揺り戻しがあったようで、また以前のサウンドに少し戻りつつ進化を遂げていっています。全曲にマーカス・ミラーがベースで参加しているのも興味深いところ。2人のアンサンブルは派手なところもありますが、地味な部分でも不思議なハーモニーを見せてミステリアスな彩りが随所にあって、なかなか魅力的です。
Straphangin'/The Brecker Brothers(Novus) - Recorded 1981. Michael Brecker(Ts), Randy Brecker(Tp, Flh), Barry Finnerty(G), Mark Gray(Key), Marcus Miller(B), Richie Morales(Ds) - 1. Straphangin' 2. Threesome 3. Bathsheba 4. Jacknife 5. Why Can't I Be There 6. Not Ethiopia 7. Spreadeagle
第1期の6作目で最後の作品。ランディ作が4曲、マイケル作が3曲。アルバムも2人のプロデュースで、力が入っています。そしてメカニカルな超絶技巧アンサンブルとフレーズも目立ってます。明るい出だしだと思ったら、メカニカルかつメロディアスなテーマと緩急自在のソロで進んでいく1曲目、ややスローなワルツ進行で陰影のあるハーモニーの後半盛り上がる2曲目、浮遊感のあるサウンドからアップテンポのラテンノリになったりとスリルもけっこうある3曲目、メカニカル・ファンクの本領発揮とも言えるノリのよい、4ビートもアリの4曲目、ちょっと軽めなファンクサウンドが流れていく5曲目、超絶技巧アップテンポで起伏のかなりある彼らならではの6曲目、3連譜12ビートでのR&B的なソロとミステリアスなテーマの7曲目。
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