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2007/01/22

Solid Ether/Nils Petter Molvaer

1722

ニルス・ペッター・モルベルのECM2作目にして、このレーベルでは最終作。打ち込みのリズムも多めで、クラブ・ジャズの側面もあって、なかなかECMの枠にはおさまりきらなかったんじゃないかな、と思わせます。マンフレート・アイヒャーもプロデューサーではなくて、アルバム・プロデュースド、と書いてあるので、持ち込み音源だった可能性が高いですし。過去にもレーベルからはみ出しているようなアルバムはけっこう出ているけど、ここまでドラムン・ベース的なサウンドが出ていたら、そりゃあ、ECMよりもいい発表の場はあるわけで。

 

Solid Ether/Nils Petter Molvaer(Tp, Key, Samples, etc)(ECM 1722) - Recorded 1999. Eivind Aarset(G, Electronics), DJ Strangefruit(Samples, Turntable, Voices), Audun Erlien(B), Per Lindvall(Ds), Rune Arnesen(Ds), Sidsel Endresen(Vo), Reidar Skar(Vocorder) - 1. Dead Indeed 2. Vilderness 1 3. Kakonita 4. Merciful 1 5. Ligotage 6. Trip 7. Vilderness 2 8. Tragamar 9. Solid Ether 10. Merciful 2

ドラムン・ベースというかクラブ・ジャズと言ってもいいような、打ち込みも強調されたアルバム。ただそれは全曲ではありませんが。バリバリの曲でも、過激な打ちこみ中心のリズム(とは言うもののクレジットでドラマーが1人あるいは2人入っている曲が多いので、ミックスで強調されているのかも)と強調されたベースの上にのってたゆたうヨーロッパ的なサウンドカラーのトランペット(あるいはキーボード)、の図式が一種の浮遊感覚を漂わせます。それでも十分に過激ではありますね。よく比較される打ちこみ時代のマイルス・デイヴィスとは全然印象が違う感じ。ジゼル・アンドレセン参加の小品(4、10曲目)はピアノのみバック。オーセンティックなECMファンはこのアルバムを聴いて激怒するかどうか。はて?(00年6月1日発売)

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