ムービーズ/フランコ・アンブロゼッティ
Enjaレーベルは気まぐれ的に追いかけているだけですけれど、たまに良いアルバムを発見することがあります。このアルバムもそう。フランコ・アンブロゼッティの作品ということで、参加ミュージシャンを調べてみたら、ジョン・スコフィールドにジェリ・アレンがいるじゃありませんか。特にジョン・スコの露出度は多く、彼のアルバムにしてしまってもいいくらいです。ジャズを意識してちょっと柔らかめのトーンでせまってきますけれど、題材が映画音楽ということで、けっこう親しみやすいアルバムなんじゃないかと思います。この後、’88年に「ムービーズ・トゥ」というアルバムも出しているので、それも再発を希望します。
ムービーズ/フランコ・アンブロゼッティ(Tp、Flh)(Enja)
Movies/Franco Ambrosetti(Tp, Flh)(Enja) - Recorded 1986. John Scofield(G), Geri Allen(P, Synth), Michael Formanek(B), Daniel Humair(Ds), Jerry Gonzalez(Per) - 1. Summertime 2. Yellow Submarine 3. Chan's Song (Never Said) 4. That Old Black Magic 5. Good Morning Heartache 6. The Magnificent Seven 7/ Ich Bin Von Kopf Bis Fuss Auf Liebe Eingestellt (Falling In Love Again) 8. Be A Brave Utopist
ライヴ。フランコ・アンブロゼッティ作はブルース進行の8曲目のみで、その他は映画音楽にちなんだ曲集とのこと。豪華なゲストがスゴい。「サマータイム」をゆったりはじめたと思ったらソロで急にアップテンポになってこれでもか的攻撃になる1曲目、ビートルズの曲をモーダルかつアグレッシヴに演奏してしまい、ラストでテーマの提示のある2曲目、映画「ラウンド・ミッドナイト」での主題歌をギターのイントロからゆったりとしたバラードで唄い上げる3曲目、パーカッションを基にトランペットとギターでアップテンポで進んでしまう4曲目、メロディアスで静かなテーマが印象的なバラードの5曲目、パーカッションが効いている割には西部劇のためカラッと明るいサウンドの7曲目、ホーンとギターのデュオでメロディをじっくり奏でる7曲目。(06年11月22日発売)
(追記)再発して欲しいと書いた「ムービーズ・トゥ」ですが、’07年3月に再発で出るらしいということを教えていただきました。
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コメント
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フランコ・アンブロゼッティ、好きなんですよね。
これは、欲しいけど、なかなか縁がない一枚です。
どうしても、新品で買うの新譜が中心で。。。
できたら、、お安く、、って、、いつも、思っています。
遅くなりましたが、今年もよろしくおねがいします。
投稿: すずっく | 2007/01/06 12:14
>すずっくさん
どうも、あけましておめでとうございます。
私はこのアルバム、フランコ・アンブロゼッティよりもサイドのジョン・スコフィールドとジェリ・アレン目当てで買ったアルバムでした。いつもEnjaの再発というと、もっと古い時代のベテランしかなかったのですが、今回はなかなか面白いセレクトです。
3月にはこの続編も出るという情報があるので楽しみなんですが(笑)。
本年もよろしくお願いします。
投稿: 工藤 | 2007/01/06 13:55