エコーズ・オブ・オータム/シーン・オブ・ジャズ
「シーン・オブ・ジャズ」2日目。今回は秋がテーマなので、しっとり系のイージーリスニングっぽくなってしまうかな、と思っていたら、その反対でした。もちろん、それ系の曲もあります。1作目の「夏」に比べ、より自由に、より骨太になってきた感じです。ガンガンとソロも含めて力強くなった曲も増えましたし、2曲目の「枯葉」なんて、BGMになりようがないほどに解体されたメロディとアヴァンギャルドさ(でも限度を超えないように)せまってきます。たぶん1作目は3人の演奏を抑え込んで録音したんじゃないかな、と思えるほど。ですのでジャズとして聴くには、こちらの「秋」の方が私的には好みですね。
エコーズ・オブ・オータム/シーン・オブ・ジャズ(Roving Spirits)
Echoes Of Autumn/Scene Of Jazz(Roving Spirits) - Recorded April 10, 2006. 石井彰(P)、大坂昌彦(Ds)、安ヵ川大樹(B) - 1. Every Time We Say Good-Bye 2. Autumn Leaves 3. Early Autumn 4. Autumn In New York 5. On A Clear Day 6. Fall 7. Tis Autumn 8. September In The Rain 9. September Song 10. November Afternoon
トリオでの演奏第2弾。今回は秋のスタンダードやジャズメンオリジナルがテーマ。繊細さとやや骨太感が心地良いです。秋らしく、しっとり感の強いバラードではじまっている1曲目、「枯葉」をかなり自由でアヴァンギャルドなアプローチをしている2曲目、ミディアムでどっしりとしつつ転調のあるテーマの対比が面白い、ソロの部分は4ビートの3曲目、出だしでベースのアルコでテーマを弾き、しっとり感の高いバラードの4曲目、アップテンポの4ビートで開放的な明るさのある5曲目、ウェイン・ショーター作をソフィスティケイトしたバラードの6曲目、温かみのあるジャズを感じるミディアムの7曲目、かなり元気で明るいメロディアスな8分の6拍子の8曲目、きれいなメロディと華があるバラードの9曲目、ラテンリズムと4ビートが交互に、猛スピードで走る10曲目。(06年10月25日発売)
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