カラーズ・オブ・ウィンター/シーン・オブ・ジャズ
「シーン・オブ・ジャズ」3作目。第3弾は「冬」です。ただ、冬にちなんだ曲はあるものの、明るい暖かい曲が多く、あまり冬を意識しないところで聴けるのもいい感じではないでしょうか。1曲目はオーソドックスに優しく弾いて終わるのかと思ったら、ドラムスがいろいろ仕掛けてきたりして、面白い展開になりそう(完全にはならない)なところが興味深かったり、上田正樹のヴォーカルが意外にスマートな感じを受けたりしました。ただ、どうせならばトリオのままで演奏をして欲しかったなあ、という気持ちもありますが。1作目よりは2作目、3作目のほうがけっこう自由にやり取りしていて、これならばジャズだ、というところで勝負しているのが心地よいですね。
カラーズ・オブ・ウィンター/シーン・オブ・ジャズ(Roving Spirits)
Colors Of Winter/Scene Of Jazz(Roving Spirits) - Recorded August 29 and September 19, 2006. 石井彰(P)、大坂昌彦(Ds)、安ヵ川大樹(B)、上田正樹(Vo on 9-10)、上里はな子(Vln on 10) - 1. Someday My Prince Will Come 2. The Nearness Of You 3. Be My Love 4. My Foolish Heart 5. Dear Old Stockholm 6. Skating In Central Park 7. Snowfall 8. Winter Wonderland 9. My Funny Valentine 10. As Time Goes By
第3弾となるこのアルバムは「冬」がテーマ。はじめてゲストも参加しました。やはり繊細さと骨太感が同居してます。メランコリックな「いつか王子様」も時折爆発したくてウズウズする1曲目、ゆったりとした明るいバラードで進んでいく2曲目、ややアップテンポの明るい4ビートで温かい感じの3曲目、ベース・ソロではじまりつつも定番商品のバラードがうれしい4曲目、哀愁のメロディが印象的なミディアムの4ビートの5曲目、ワルツでやや元気な三位一体的な演奏が繰り広げられる6曲目、カラフルなハーモニーとリズムのキメの間を4ビートで進むクリスタルなソロのある7曲目、8ビートでクリスマスソングを奏でる8曲目、上田正樹が入ると彼の色に染まる有名なスタンダードの9曲目、さらにヴァイオリンも入るミディアムの10曲目。(06年12月13日発売)
« Bartok/Eotvos/Kurtag/Kim Kashkashian | トップページ | マイケル・ブレッカー亡くなる »
「音楽」カテゴリの記事
「ジャズ」カテゴリの記事
« Bartok/Eotvos/Kurtag/Kim Kashkashian | トップページ | マイケル・ブレッカー亡くなる »
コメント