マイケル・ブレッカー特集のコメント直し
今月13日にマイケル・ブレッカーが亡くなったという情報を14日朝に知り、かなりショックだったことを覚えています。そして彼の人気度も、私のホームページで「マイケル・ブレッカー特集」をやっているのですが、14日から21日までのそこへの訪問者が1450人(2950ページビュー)ということで、かなりなものなのを確認しました。リーダー作が廉価盤で3月に再発予定なのと、私のアルバムコメントが’98年以前のもので拙かったため、今回リーダー作の手直しを決意しました。
昨日、結局マイケル・ブレッカーの最近の2作以外の’87年のデビュー作から5作、聴きましたけれど、豪華な顔ぶれはあるにしても、やっぱりさすがのテナーでした。それにしても、手直し前のコメント、Googleのキャッシュで今拾いましたが、こういう恥ずかしいことを、例えば’97-8年あたりに書いていたんですね(笑)。もう変更してありますが。
Tales From the Hudson/Michael Brecker
(手直し前)マイケル・ブレッカーが久しぶりに、しかもジャズが全開のアルバムを作ってくれました。恐るべきサイドメンを引き連れています。どうしましょう。迫力の点では、右に出るアルバムがなかなか見当たりません。渋い曲はこれでもかと言わんばかりに渋いし...。これと次のアルバムはおすすめ。
(手直し後)マイケル・ブレッカー作ないし共作は9曲中6曲(1、4-7、9曲目)。久しぶりのジャズが全開のアルバム。しかも有名なサイドメンばかりです。アップテンポで全開で飛ばしていく迫力のあるジャズを展開している1曲目、ジョーイ・カルデラッツォ作で哀愁路線の渋いミディアムの4ビートの2曲目、パット・メセニー作のラテンノリでマッコイ・タイナーの重厚なピアノもバッチリと合う曲調の3曲目、アメリカの広大な台地のような大らかさを持ったバラードの4曲目、8分の6拍子でモーダルな、まさにアフリカンの5曲目、7曲目のイントロでサックスとベースの小品の6曲目、内省的な情念のあるサウンドでソロを綴っていくバラードの7曲目、渋めの4ビートでせまるミディアムの8曲目、アップテンポでこれでもかと攻めまくっていく9曲目。
Two Blocks From The Edge/Michael Brecker
(手直し前)個人的にイメージする今のジャズの王道を行く作品(大げさですか?でも好みが一般的でないので自信が...)。サックスのフレーズで聴くもよし、全体のサウンドで聴くもよし。すごいと思いますが...。10曲目「スカイラーク」は日本盤のみですが、非常に渋いです。
(手直し後)マイケル・ブレッカー作は5曲(1-2、7-9曲目)。今回はスゴ腕の若手が参加しているアルバム。メカニカルなテーマの提示が彼らしいミディアム8ビートからソロで4ビートになる1曲目、アップテンポで一部内省的、メカニカルな彼の得意技を繰り出すタイトル曲の2曲目、ミディアムでハードバップタッチが板についている3曲目、8ビートからラテンビートも含むやや哀愁の漂う4曲目、しっとりとしたバラードを聴かせる5曲目、アップテンポでサックスや他楽器のスリリングな展開が見事な6曲目、コード進行が印象的な美しいバラードの7曲目、8曲目へのイントロとなるテナーのソロの小品の7曲目、陽気に、時にモーダルに展開する、古いような新しいようなスタイルのブルースの9曲目、スタンダードで、渋いバラードの10曲目。
だからって、手直し後が良くなっているというわけでもないですが(笑)。ただ、アルバムの内容の説明としては分かるんじゃないかと。
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