Miroirs/ステファン・オリヴァ・デュオ
澤野工房取り扱いのフランスのMinimumレーベル、これで5枚目が出てひと区切りみたいですね。ライナーを5種類送ると特典アルバムがもらえるとか。でも、マニアック度が高いこのレーベル、果たして5枚とも購入している人がどれだけいるのか、ちょっと心配になってきますが。このアルバムのサウンド、ECMレーベルでも通用するような静謐度がありますね。ちなみにヴォーカルはリンダ・シャーロックとスザンヌ・アビュールの顔ぶれ(分かります?)。やっぱり普通のピアノファンというよりはECMファンが購入すると親和性が増すんではないかという音楽性なことは、間違いのないようですね(笑)。
Miroirs/ステファン・オリヴァ(P)・デュオ(Minimum)(澤野工房)
Miroirs/Stephan Oliva(P) Duo(Minimum 008) - Recorded June 2005, January and June 2006. Susanne Abbuehl(Vo on 5, 7), Joey Baron(Ds on 4, 8), Jean-Marc Foltz(Cl on 2, 9), Linda Sharrock(Vo on 1, 10), Claude Tchamitchian(B on 3, 6) - 1. Sometimes I Feel Like A Motherless Child 2. Naima 3. La Belle Africaine 4. Sachs March 5. My One And Only Love 6. I Loves You, Porgy 7. Come Rain Or Come Shine 8. Moon River 9. Lonnie's Lament 10. Solitude
ステファン・オリヴァの作曲は4曲目のみで、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。空間的ですが、さまざまな個性的なデュオを楽しめます。淡々と歌うように見えて、その空間表現は濃密なバラードの1曲目、クラリネットがメロディを吹いているだけなのに緊張感をはらんでしまう2曲目、デューク・エリントン作の曲にしては抽象的な表現の3曲目、沈みこんだやり取りが聴かれるやや静かなデュオの4曲目、静寂の中から浮かび上がるヴォーカルの5曲目、しっとり感の強いゆったりとしたバラードが続く6曲目、原曲よりは淡く、空間的なサウンドの7曲目、明るいながらも静かに淡々と演奏していく8曲目、ジョン・コルトレーン作を冷たい情念で表現しているような9曲目、温かみがあるのに淡々としたヴォーカルの10曲目。(06年12月22日発売)
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