High Lines/Michael Galasso
最近ECMの国内盤がまた多く出るようになって、4月に4枚、5月に2枚のリリース予定があると思います。それでもこのアルバムのように、輸入盤でしか出ないものもあり、聴いてみるとなるほど、リーダーの名前からしても、アルバムのサウンドからしてもマニアックで、やっぱりなあ、と思わせるものはあります。テリエ・リピダルのギターがかなり過激な部分もあったり、パーカッションなども活躍している場面もあっても、やはり内向性の音楽で、ボーダーレスなECMサウンドを展開しています。そういう意味ではECMレーベルのファン向け、ということになるのでしょうか。
ところでこのECM、番号順には発売されなくて、もう1900番台が出ているのに、今になってこの1713番が出るとは。欠番がどれなのか、あるいは出たものと出ないものとを把握しにくいということはありますね。
High Lines/Michael Galasso(Vln)(ECM 1713)(輸入盤) - Recorded November 2002 and April 2004. Terje Rypdal(G), Marc Marder(B), Frank Colon(Per) - 1. Spheric 2. Caravansarai Day 3. Never More 4. The Other 5. Gothic Beach 6. Quarantine 7. Crossing Colors 8. Chaconne 9. Boreal 10. High Lines 11. Caravansarai Night 12. Swan Pond 13. Iranian Dream 14. Fog And After 15. Somnambulist 16. Gorge Green
(05/04/19)全曲Michael Galassoの作曲。50分のアルバムに16曲と、短めの演奏が多い。ミニマル的に音列を繰り返すヴァイオリンとリヴァーヴの強くかかったテリエ・リピダルのギターが、ゆったりとしたサウンドをバックに不思議な情緒空間にさまよいこんでみたり、民俗音楽的なパーカッションとヴァイオリンやギターの哀愁を感じさせることができたり、ヴァイオリンのソロの曲があったりと、様々なサウンドを聴かせてくれます。フレーズよりもサウンドカラーや流れで聴くような感じかも。4、14、16曲目はかなりハードな音色のギターが出てきますが、派手になりすぎず、全体のサウンドにマッチしている感じ。タイトル曲の10曲目はヴァイオリンの高音が続く静かで抽象的な小品。12曲目は軽い4ビートか。内側を向いている?
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