Heavy Metal Be-Bop/The Brecker Brothers
ブレッカー・ブラザース手直し聴き、今日は第4作目。ライヴで、しかも「ヘヴィー・メタル・ビバップ」なんてタイトルをつけているだけあって、そのロック的でファンク的な攻撃的なサウンドは、当時このアルバムの右に出るものは非常に少なかったことを想像させます。どれだけこのアルバムがスゴいことになっているかは聴いてみなければ分からないけれど、とにかくスゴい。いいから黙って聴け、てなことになるんじゃないでしょうか(笑)。特にドラムスがテリー・ボジオなので、やたら派手だしプッシュしまくります。こういう演奏を生で聴いていたらぶっ飛ぶんじゃないかな。ただ、ミキシングは、今と違って低音が不足気味なので、耳補正が必要かもしれませんが。
Heavy Metal Be-Bop/The Brecker Brothers(Novus) - Recorded 1978. Randy Brecker(Tp, Key), Michael Brecker(Ts), Barry Funnerty(G, Vo), Terry Bozzio(Ds, Vo), Neil Jaison(B, Vo), Sammy Figueroa(Per), Rafael Cruz(Per) - 1. East River 2. Inside Out 3. Some Skunk Funk 4. Sponge 5. Funky Sea, Funky Dew 6. Squids
ランディ・ブレッカー作は4曲(2-4、6曲目)、マイケル作が1曲(5曲目)。ドラマーにロック畑のテリー・ボジオが いて、ブレッカー兄弟の楽器はエレクトリック・トランペットとエレクトリック・テナーサックスとなっているし、かなりファンク的なライヴ。3曲目で、よりハードになった超絶ファンク・ロックの「サム・スカンク・ファンク」の再演が聴けるのも魅力。いきなりロック的なファンクでノリノリの演奏を聴かせつつヴォーカルもあったりする1曲目、ミディアムテンポのシャッフル的な、ヘヴィーでストレートな演奏で進む2曲目、複雑な構成のテーマ部をこともなげに演奏しまくっているソロもなかなか攻撃的な4曲目、相対的にほんの少しソフト(実態はハード)なフュージョンになっている5曲目、複雑で入り組んだ構成の、盛り上がる6曲目。
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コメント
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私はリアルタイムで聴いてのですが、これが出たときには本当にぶっ飛びました。
1~2作目のスタジオ録音のクールな演奏とは違い、ライブとボジオ効果が相まって、2人ともかなりアグレッシブで熱かったですね。
一昨年に書いた記事ですのでまだマイケルの容態を気にかけたりなんかしてますが、TBさせていただきます。
投稿: nary | 2007/01/29 11:16
>naryさん
TBありがとうございます。
これを聴いた時はもう’80年代も後半で、ブレッカーブラザース6枚一気聴きだったのですが、やっぱりこのアルバムのインパクトは大きいです。
テリー・ボジオのドラミングは、デニ・チェン以前なのでかなりの手数とパワーなんじゃなかったのかな、と思わせます。
投稿: 工藤 | 2007/01/29 17:31