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2007/01/08

Coruscating/John Surman

1702

ジョン・サーマンのリーダー作。ここでは、ベースと弦楽四重奏団を従え、演奏しています。このところ、弦楽四重奏団を使ったジャズのアルバムが増えていましたが、ここではそれにベースを加えて、厚みを持たせているのが特徴です。でも、サーマンの演奏自体は相変わらずのマイペースで、ソロのアルバムと比べても、そんなに違いはないように思います。ただ、静かな場面もあったりするので、クラシックとのボーダーレスというのは、ECMでは相変わらず。2曲目では四重奏団をバックにベースのソロもあったりします。本人が登場しない場面が長めのところがあるのも、構成上いい感じではありますね。

 

Coruscating/John Surman(Ss, Bs, Bcl)(ECM 1702) - Recorded January 1999. Chris Laurence(B), Rita Manning(Vln), Keith Pascoe(Vln), Bill Hawkes(Viola), Nick Cooper(Cello) - 1. At Dusk 2. Dark Corners 3. Stone Flower 4. Moonless Midnight 5. Winding Passages 6. An Illusive Shadow 7. Crystal Walls 8. For The Moment

ジョン・サーマンとベース、それに弦楽四重奏団との演奏。路線としては相変わらず哀愁の漂うメロディが音の波間に浮かんでは消えてゆく、クラシック寄りの心地良いサウンドです。以前からのシンセサイザーとの多重録音に近いイメージがありますが、こちらの方が当然ながら自然なサウンド。色彩感覚としては、深い青のイメージを中心としてやや動きがあるかな、といった感じで、落ち着いていて、逆に言えば少々地味かな、とも思えます。でも、ジョン・サーマンはジョン・サーマン。この曲(全曲彼の作曲です。)やフレーズに魅了されることもあるかなあ、と。ジャズからは少々離れた位置にあるアルバムで、 本来ならばNew Seriesに入ってもおかしくないようなサウンドなので、やや聴く人を選ぶかもしれません。(00年10月21日発売)

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