The Long Haul/One For All
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。ワン・フォー・オールもレーベルを飛び越えて他レーベルでも録音していますが、それだけ人気もあって安定したグループなんでしょうね。聴いていて、ある種都会的なテーマでのハーモニーを持ち、しかもジャズらしくてカッコ良い面が確かにあります。ただ、聴いていてこれがグループの音(方向性)だ、というのも分かるのですが、もう少し広くてもいいのかな、という気もしますけれど。まあ、売れているグループです。今回はベースがピーター・ワシントンではなくてレイ・ドラモンドですがグループ名が存続しています。以前ドラムスのみ違った時はジム・ロトンディのリーダー作だったのですが。そういう細かいコダワリよりも、ジャズを聴いて楽しみましょうか。
The Long Haul/One For All(Criss Cross 1193)(輸入盤) - Recorded May 30, 2000. Eric Alexander(Ts), Jim Rotondi(Tp, Flh), Steve Davis(Tb), David Hazeltine(P), Ray Drummond(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. A Cry For Understanding 2. The Long Haul 3. Echoes In The Night 4. The Poo 5. The Good Life 6. Stash 7. Summer Nights 8. Nothin' To It
(06/12/23)5曲目以外はメンバーの作曲で、特に8曲目はグループ名義。ベースがレイ・ドラモンドに変更だけれどもグループ名は維持。モーダルなルバートではじまり、渋いテーマのハーモニーもカッコ良くせまってくる、これぞこのグループのサウンドといったややアップテンポの12分台の1曲目、ミディアムで少し抑制された洗練された都会的な要素を持つタイトル曲の2曲目、ラテン的なビートのやや中間色的なサウンドでノリのよい3曲目、ちょっと入り組んだテーマを持つややアップテンポの4曲目、ミディアムでややおっとりとした曲調の5曲目、5拍子系の陽気な感じもするリズムが弾む6曲目、ちょっと浮遊感がありながらも力強いファンク系のリズムのある7曲目、アップテンポでの現代ハードバップとでも言うべきな9曲目。
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コメント
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こちらからもTBさせていただきました。
あちこちのレーベルからアルバムがいっぱい出ていて、しかもサウンドが金太郎飴状態のワン・フォー・オールなのですが、本作に関してはキビキビしていて非常に良かったです。
初期の作品なのでマンネリ感もありませんでした。
投稿: nary | 2008/03/27 18:10
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
このグループ名はいくつかのレーベルでアルバムを出しているところをみると、レーベルとタイアップ企画というわけでなくて、ずっとやっていくのでしょうね。でも、やっぱり最近はたくさん出ているので、金太郎飴説、私もそう思います。最初の頃の方が新鮮だった感じもしますよね。
投稿: 工藤 | 2008/03/27 19:41