Points Of View/Dave Holland Quintet
デイヴ・ホランドのリーダー作。メンバー・チェンジはあっても、なかなかいいメンバーを使っていますね。もうこのアルバムが出てから20年以上経っているというのも、時の流れは早いなあ、と思います。ドラムスのビリー・キルソンはけっこう好みのドラマーでもありますし。相変わらず変拍子の曲もあり、ピアニストがいないこともあって、リズム的な浮遊感を伴いながら進んでいく感じが何とも言えずいい。ただ、全盛期はスティーヴ・コールマンの参加していた時期だとも個人的に思っていて、いいんだけど少々地味かなあ、という感じも少ししています。でも絶対値ではいいんですけどね。
Points Of View/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1663) - Recorded September 25/26, 1997. Robin Eubanks(Tb), Steve Wilson(Ss, As), Steve Nelson(Vib), Billy Kilson(Ds) - 1. The Balance 2. Mr. B. 3. Bedouin Trail 4. Metamorphos 5. Ario 6. Herbaceous 7. The Benevolent One 8. Serenade
デイヴ・ホランド作は8曲中5曲で、他はメンバーのオリジナル。ロビン・ユーバンクスが再び戻って来たり、スティーヴ・ネルソン以外はメンバーチェンジしましたが、変拍子の曲もあり、相変わらず。ただ、メンバーのせいか、サウンドはよりオーソドックスに、おとなしくなったような気も。軽やかに流れていくようにみえてリズムにヒトクセある、各パートのソロも心地良い1曲目、レイ・ブラウンに捧げたというオーソドックスなジャズのテーマを持つ10分台の2曲目、トロンボーンの音色とメロディがエキゾチックな3曲目、アンサンブルとリズムの変化が面白い4曲目、淡色系でやや渋めな5曲目、ハービー・ハンコックに捧げたテンポの良い6曲目、しっとり系のバラードの7曲目、ゆったり軽やかで明るめのサウンドの8曲目。
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