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2006/12/12

Not Two, Not One/Paul Bley, Gary Peacock, Paul Motian

1670

ポール・ブレイ、ゲイリー・ピーコック、ポール・モチアンによるトリオのアルバム。おそらくはフリー・インプロヴィゼーションで録音してしまったものかと思いますが、この3人だと、硬質でありながら、ある種の芸術的な絡み合いを聴いているようで、なかなか名人芸を聴かせてくれています。もうすでにこの3人は亡くなってしまっているだけに(’23年記)、まだこの時期は全盛期だったんだなあ、と思わずにはいられません。ECMではフリーの秀作はけっこうありますが、その中のひとつに入れてもいいアルバムではないかなあと思います。

 

Not Two, Not One/Paul Bley(P), Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds)(ECM 1670) - Recorded January 1998. - 1, Not Zero: In Three Parts 2. Entelechy 3. Now 4. Fig Foot 5. Vocal Tracked 6. Intente 7. Noosphere 8. Set Up Set 9. Dialogue Amour 10. Don't You Know 11. Not Zero: In One Part

スゴいメンバーが集まっています。全曲彼らの誰か、あるいは連名によるオリジナルですけれど、これを曲と言うべきかフリー・インプロヴィゼーションと言うべきか。 その完成度はかなり高いです。その凄みは1曲目のピアノの出だしから感じる事ができます。ソロの曲からトリオの曲までさまざまですが、深遠な静寂の淵に立たされる時もあれば、美しく流れていったり、また、緊張感のある丁丁発止の激しいやり取りの時もあります。これはもう、彼らならではの世界 かも。相変わらずポール・ブレイのピアノの一音一音が研ぎ澄まされています。4曲目はテーマが曲としてまとまっているので、あらかじめ書かれたものでしょうか。この方面が好きな方にはオススメ盤。ただし 聴く人を選ぶかもしれません。(99年4月1日発売)

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