Janna/Ernst Reijseger
Winter&Winterレーベル落穂拾い3日目。エルンスト・レイスグルというと、どちらかというとECM向けのような温度感の低いチェリストだったと思うのですが、今回は完全にアフリカの音楽に同化している感じです。ECMでもアフリカの音楽そのままの録音はあるので、あまり珍しくもないのですが。1曲目だけチェロの演奏をバックに語りや歌いが入っていますが、あとはアフリカの楽器にチェロがそれっぽいピチカートで絡むか、弓弾きで絡むかしていて、ジャズ色は全然なく、やっぱりアフリカ音楽のカテゴリーに入ってしまうんだろうなあ、と思わせる内容。ですので、やっぱりこのアルバムもクセは強いですね。聴く人を選ぶと言うのか。
Janna/Ernst Reijseger(Cello, Per)(Winter&Winter 910094-2 Music Edition)(輸入盤) - Recorded November 17 and 18, 2002. Mola Sylla(Vo, M'bira, Kongoma, Xalam, Nose Fl, Bejjen), Serique C.M. Gueye(Soruba, Djembe, Bougarabou, Leget) - 1. Jangelma 2. Baba 3. Sang Xale Man 4. Noon 5. Fier 6. Njaarelu Adiye 7. Doxandeem 8. Sicroula
(06/12/10)作詞作曲にはMola Syllaが多く関わり、トラディショナルもあり。一部Ernst Reijsegerのアレンジも。チェロのリーダー作では珍しく、アフリカ(どこの地方か不明)のメンバー2人との、アフリカンなサウンドで勝負してます。ヴォーカルでも語りの部分も少しあるので、内省的な感じも時々。1曲目はチェロをバックに歌う12分台の曲。ヴォーカルとチェロが不思議とマッチしていて、無国籍的な情緒ある世界を創りだしています。2曲目からは打楽器も出てきて、よりアフリカ的な感じになり、チェロはピチカート奏法で。ミディアムでパーカッシヴなサウンドと一部ラップのような4曲目、ヴォーカルだけで素朴な5曲目、エキゾチックさが満載の6曲目、ゆったり牧歌的で素朴な7曲目、割と明るめな歌でややリズミカルな8曲目。
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