"Digital Wildlife"/Fred Frith Maybe Monday
Winter&Winterレーベル落穂拾い2日目。やっぱり、と言うか何と言うか、フレッド・フリスはフリーの人だった。それも半端じゃなく(笑)。ライヴなんですけれど、そこでこういう演奏をしてしまう人なんですね。個人的にはこういう演奏も受け入れてしまう方なんですが、やっぱり2度3度かけて聴くかと言うと、う~ん、となってしまうわけですね(笑)。ECMだったらもう少し美的感覚のようなもので温度感を低く仕上げてしまうのでしょうけれど、ここでは生ものをそのままぶちまけてしまうような感触があります。それでもドシャメシャ爆発系ではなくてある程度統制がとれているようなんですが。
"Digital Wildlife"/Fred Frith(G) Maybe Monday(Winter&Winter 910071-2 Music Edition)(輸入盤) - Recorded First Week of May, 2001. Miya Masaoka(Koto, Electronics), Larry Ochs(Ss, Ts), Joan Jeanrenaud(Cello) - 1. Digital Wildlife 2. Image In And Atom 3. The Prisoners' Dilemma 4. Touch I Risk 5. Close To Home
(06/12/10)ライヴの録音。作曲のクレジットがないので、フリー・インプロヴィゼーションと思えますが、かなりアヴァンギャルドな世界が展開しています。エレクトロニクス系かつ、かなりアブナイ系?。持続音が続いたと思ったら平行してリズムが出てきて、フレーズもそれなりに飛び出しながら姿形を変えて進行していく12分台の1曲目、ギターやサックスなどが前面に出ていてフリーの限りをやり尽くすような、ドシャメシャではなくて、エネルギッシュなカチャカチャ系の2曲目、出だしで琴も混ざって空間系の語り合いから、やや盛り上がりのフリーが続く14分台もの3曲目、前半琴を中心に、日本的ではないけれど幽玄な世界と後半のチェロ、サックスなどの絡む4曲目、緩やかで自由な語り合いの後に少々エキゾチックな5曲目。
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