Almost Twilight/David Kikoski Trio
Criss Cross順番聴き2日目。今日のアルバムは強力でした。ピアノ・トリオでメンバーもさることながら、そのメンバーで繰り出すフレーズが有機的に絡みつき、全曲オリジナルなのに、どの曲も良くてパンチを浴びせられたような気分。曲の素材も工夫があるので、デヴィッド・キコスキーはやはりタダ者ではないな、と思わせます。8曲目はおそらくテーマだけを決めたフリーでもあると思うのですが、そこを3人で寄ってたかって素晴らしい演奏を聴かせてしまっています。派手か地味か、まあスタンダードがない分地味なのでしょうけれど、演奏自体はどの曲もハッキリと聴き分けられるくらいの印象をもってせまってきます。ただ、全曲オリジナルということで好き嫌いは分かれるかも。
Almost Twilight/David Kikoski(P) Trio(Criss Cross 1190)(輸入盤) - Recorded December 11, 1999. John Patitucci(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Waiting For G.M. 2. Rose Part 1 & 2 3. Water 4. Games 5. Almost Twilight 6. Betrayal 7. Blues In The Face 8. Opportunity 9. Immediacy
(06/12/20)全曲David Kikoskiの作曲。メンバーがスゴいです。ラテンノリのベースの上を自由奔放にかけめぐるピアノのフレーズの1曲目、浮遊感がありつつも自由に3人が寄り集まって、美しいフレーズもあるドラマチックな、前半4ビート、後半ボッサ的な12分台の2曲目、複雑で音がつまったテーマから3拍子のラテン系ノリのアドリブに突き進む3曲目、少しエキゾチックなテーマと変化に富んだ自由なソロの4曲目、中間色的な繊細さと美しいメロディもあるタイトル曲の5曲目、変化しつつメカニカルなアプローチが印象的な6曲目、本格的なブルースのフレーズが出てくるミディアムでの7曲目、ちょっと不安感も交えてしっとり感の高いバラードからフリー方面にも行く8曲目、メカニカルかつスピーディーで目まぐるしい9曲目。
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