Point Of Arrival/Ryan Kisor Quartet
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。ライアン・カイザーの’98年の録音ですが、リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラの在籍は’94年からだし、当時でも実力派。それが証拠に、今作も前作も、基本的にはワン・ホーン・クァルテットでの演奏になっています。聴いていて確かに上手いです。ただ、CDの英文ライナーなどを読んでいると、過去の先人のどの演奏のアレンジにインスパイアされて、というような表現が出てくるので、やっぱりいくら上手くても過去が下敷きになっているんだなあ、と、ちょっと寂しい気持ち。これはこのレーベルの他のミュージシャンにも言えることですけど。アルバム自体良いのだし、もっとオレがオレが、という部分もあってもいいんじゃないかなあ、と思います。
Point Of Arrival/Ryan Kisor(Tp) Quartet(Criss Cross 1180)(輸入盤) - Recorded December 21, 1998. Justin Kisor(Tp on 8), Peter Zak(P), John Webber(B), Willie Jones 3rd(Ds) - 1. Point Of Arrival 2. Smoke Signal 3. Better Late Than Never 4. For All We Know 5. Jessica's Theme 6. The Lonely Hour 7. The Best Thing For You Is Me 8. Sir Lancelot 9. The End Of A Love Affair
(06/11/11)Ryan Kisor作は1曲目のみで、メンバーの作曲が多い。8曲目のみ同じ楽器で彼の弟も参加。ちょっと浮遊感のあるテーマの、ミディアムの8分の6拍子でトランペットを自在に操っている1曲目、テーマがけっこう現代的だけれど、ソロになるとブルース進行になっていく2曲目、かなりのアップテンポでソロもバリバリと進んでいく勢いのある3曲目、温かくてメロディに味わいがあるミディアムのスタンダードの4曲目、淡い感じのメロディがワルツのリズムに乗って、盛り上がりもある5曲目、オリジナルながら印象的なバラードの6曲目、速いテンポで吹いているスタンダードの7曲目、テーマが5拍子でソロはシンプルな4拍子の、2トランペットの8曲目、メロディアスながらスピーディーに進んでいくスタンダードの9曲目。
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