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2006/11/24

Nine To Get Ready/Roscoe Mitchell

1651

ロスコ―・ミッチェルのリーダー作。美しい曲もあれば、エネルギッシュな曲もあります。ECMでのアート・アンサンブル・オブ・シカゴ時代からすると、久しぶりの録音。2ピアノ、2ベース、2ドラムスは変則的な感じですが、多少の混沌を残した演奏でも、彼の美学を感じます。これはマンフレート・アイヒャーのプロデュースで、なるほど、と思わせるところはあります。AAOCの傾向も残したまま、それをもっとフリーにもして、曲によっては美しい部分も残して、バランスよくアルバムを組み立てている感じです。少々聴く人を選ぶかも。

 

Nine To Get Ready/Roscoe Mitchell(Ss, Ts, Fl, Vo)(ECM 1651) - Recorded May 1997. Hugh Ragin(Tp), George Lewis(Tb), Matthew Shipp(P), Craig Taborn(P), Jaribu Shahid(B, Vo), William Parker(B), Tani Tabbal(Ds, Jimbe, Vo), Gerbel Cleaver(Ds) - 1. Leola 2. Dream And Response 3. For Lester B 4. Jamaican Farewell 5. Hop Hip Bir Rip 6. Nine To Get Ready 7. Bessie Harris 8. Fallen Heroes 9. Move Toward The Light 10. Big Red Peaches

全曲ロスコー・ミッチェルの作曲。9人編成ですが3管です。2ピアノ、2ベース、2ドラムスの変則的な編成になっていて、そこがサウンドの特徴になっています。そしてメンバーの組み合わせに意外性を感じます。混沌としたあるいはアグレッシヴな部分もあれば、牧歌的な部分、まとまっていて美しさやノリを感じさせる曲もあったりします。 1曲目はその混沌としながらも哀愁を感じさせるホーンのメロディが心にしみてきます。2、8-9曲目はフリー度の高い曲。ゆったりしたアンサンブルの美しい3-4曲目、ホーンのスゴいソロにあふれるエネルギーを感じる5曲目、やはりパワーのあるフリーなタイトル曲の6曲目、アンサンブルと緊張感のあるソロの対比が際立つ7曲目、ヴォーカル入りでノリの良いファンクのような10曲目。(99年4月1日発売)

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