Juni/Peter Erskine
ピーター・アースキンのこのメンバー4枚目のアルバム。このメンバーではこのアルバムが最後だったと思います。他レーベルではけっこう元気なサウンドを聴かせてくれていたのですが、ECMでは、ECMに合わせたかのような、静かな曲が多めです。それでも、盛り上がる場面もあったり、4ビートの部分も一部にあるのですけど。全体的にはぴあの・トリオというシンプルな編成と相まって、やはりECMに録音するとこうなるのか、という印象が強くなります。それにしても強力なピアノ・トリオです。4枚続くだけのことはあります。
Juni/Peter Erskine(Ds)(ECM 1657) - Recorded July 1997. Palle Danielsson(B), John Taylor(P) - 1. Prelude No.2 2. Windfall 3. For Jan 4. The Ant & The Elk 5. Siri 6. Fable 7. Twelve 8. Namasti
このメンバーによる4枚目のアルバム。グループとしてのまとまりが冴えています。ピーター・アースキンの曲は2曲(4、7曲目)のみ。 1-2、6曲目がジョン・テイラー作なので、彼もグループでは重要な位置付けです。1曲目は温度感が低く、フリー・インプロヴィゼーションに近い雰囲気で緊張感を伴います。哀愁を帯びているピアノがメロディアスでいい感じの2曲目、ケニー・ホイーラー作の美しいワルツの3曲目、かなり自由度の高い、内側を向いた演奏が聴ける4曲目、ややしっとりとしたサウンドでたゆたっている5曲目、やや緊張した趣で繊細なやり取りが表現されている6曲目、静かな場面から盛り上がる途中で4ビートがはさみこまれている7曲目、耽美的なインタープレイが聴ける8曲目。(99年4月1日発売)
(注)’16年に ECM 1497, 1532, 1594, 1657がECM 2490-93のBOXセットになりました。
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