Skywards/Terje Rypdal
今日はテリエ・リピダルのアルバム。ECMではけっこう作品を出しているギタリストですが、作曲も多く、ここでは彼が作曲者として出ていて演奏していない曲もあります。ひとくくりにして北欧のエレクトロニクス(シンセサイザー?)などの影響も受けている音楽だと思うのですが、ギターの音色はロックだし、クラシックのような曲(7曲目)もあるしで、多様な感じは受けます。ただ本当のロックのようにやかましいサウンドはなく基本的には静かなところから浮かび上がってくるようなサウンドの場面が多くあります。何枚も出しているところを見ると、ヨーロッパではこういうサウンド、ウケているのでしょうか。
Skywards/Terje Rypdal(G)(ECM 1608) - Recorded February 1996. Palle Mikkelborg(Tp), Tarje Tonnesen(Vln), David Darling(Cello), Christian Eggen(P, Key), Paolo Vinaccia(Ds, Per), Jon Christensen(Ds) - 1. Skywards 2. Into The Wilderness 3. It's Not Over Until The Fat Lady Sings! 4. The Pleasure Is Mine, I'm Sure 5. Out Of This World (Sinfonietta) 6. Shining 7. Remember To Remember
邦題「空へ」。全曲テリエ・リピダルの作曲。プログレッシブロックもクラシックもフリーの風味もある静かめのサウンド。北欧の気候のような暗いもやのかかった曲が多い。ドラムスは自由に、ロックのようなギターとトランペットがシンセサイザーに包まれる1曲目、サウンドが効果音のように現れて重厚な雰囲気をもたらし、それを時に切り裂くギターの2曲目、ヴァイオリン、チェロ、ピアノにギターが絡む明るめの3曲目、重厚なストリングスやシンセサイザーなどをバックにギターが舞う4曲目、トランペットとドラムスで始まり叙情的にギターやピアノが登場したり後半静かになったりと、ドラマチックに進行していく15分台の5曲目、静かな場面からトランペットが浮かび上がる6曲目、ヴァイオリンとピアノがクラシックのように響く7曲目。
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