ドッグス・オブ・グレイト・インディファレンス/ジム・ブラック
Winter&Winterレーベルは、最近はレーベルとしては集めなくなってしまいましたが、気になるアルバムは買っています。このジム・ブラックですが、藤井郷子トリオで参加しているときはけっこう個性的なドラムでフリー・ジャズ系の音楽をやっていますが、こと自己名義のアルバムになると、叩き方も曲もサウンドもロックっぽくなってしまいます。このアルバムもジャズのカテゴリーでいいのかどうか。しかもあちこちに変拍子が出ているけれども、やっぱりビートはロック。このアルバムについてもジャズファンから見ればかなり異端のアルバムで、好き嫌いが分かれるんじゃないでしょうか。それでもヨーロッパではこういうサウンドも需要があるということなのでしょう。
ドッグス・オブ・グレイト・インディファレンス/ジム・ブラック(Ds)(Winter & Winter)
Dogs Of Great Indifference/Jim Black(Ds)(Winter & Winter 910 120-2 Music Edition) - Recorded October 30 and 31, 2005. Chris Speed(Ts), Hilmer Jensson(G), Skuli Sverrisson(B) - 1. Oddfelt 2. Dogs Of Great Indifference 3. Tars And Vanish 4. Spins So Free 5. Star Rubbed 6. Harmstrong 7. Everybody Says The Same 8. You Know Just Because 9. Desemrascar 10. Harmsoft 11. I Am Seven
全曲ジム・ブラックの作曲。レーベルの5作目で、バンド「アナス・ノー・アクシス」では4作目。淡々としたインスト・ロックが変拍子でドライヴする曲が多い。フワフワと哀愁感もあって淡々と変拍子のロックの感じで流れていく1曲目、チープな変拍子ロック(7拍子)という感じもするタイトル曲の2曲目、ソフトにサックスがゆるいファンクビートの上を流れ後半ロックになる3曲目、オルガンのような重厚な音が持続する小品の4曲目、これぞロックビートというような5曲目、重厚な持続音にアドリブが絡む6曲目、ギターのハードなカッティングに合わせて進む7曲目、ほんの少しエスニックの香りのある8曲目、アヴァンギャルド色の強いハードな9曲目、静かでスペイシーな小品の10曲目、ホンワカ牧歌的な感触を含むロックの11曲目。(06年7月16日発売)
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