Grown Folk Bizness/Orrin Evans Trio
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。オリン・エヴァンスは独特のタッチとその黒っぽいフレーズでオリジナルを主に演奏するイメージだったのですが、ここではほとんどがジャズメン・オリジナルやスタンダード。リッチー・バイラーク作の「エルム」を演奏するなど、こういう濃いメンバーで、「えっ?こんな曲もやるの?」という感じですね。ただ、このキャラクターを生かした曲も当然あって、そういう意味では彼ららしさを楽しめたと言うか何と言うか。7-9曲目はクァルテットまたはクインテットでホーンを使用しています。他にもソロがあったりデュオがあったりと、本当の意味ではトリオの曲は少ないかもしれないのですが、そういうフォーマットにこだわらないのも彼らしいですね。
Grown Folk Bizness/Orrin Evans(P) Trio(Criss Cross 1175)(輸入盤) - Recorded June 5, 1998. Rodney Whitaker(B), Ralph Peterson(Ds), Ralph Bowen(As, Ts on 7, 9), Sam Newsome(Ss on 8-9) - 1. Rocking Chair 2. Firm Roots 3. That Old Feeling 4. The Elm 5. Bernie's Tune 6. Volution 7. Rhythm-A-Ning 8. Toy Tune 9. Route 80 East
(06/10/18)ほとんどジャズメン・オリジナルかスタンダードと、Orrin Evansには珍しい選曲。7-9曲目は管入り。黒っぽさもあるし、変わったピアノが印象的。もったりしたようなソロ・ピアノで訥々と語っていく、静かな割にはインパクトのある1曲目、アップテンポで目まぐるしい展開をする自由で変幻自在な2曲目、黒っぽかったり軽かったりする硬軟取り合わせた3曲目、リッチー・バイラーク作をそれらしく自己流を交えて表現する4曲目、バシッと気持ちよくキメがキマるアップテンポの5曲目、Ralph Peterson作をモーダルで変化に富んだ演奏をする6曲目、セロニアス・モンクと似た個性と言えば言える7曲目、ウェイン・ショーター作のちょっとミステリアスなミディアムの8曲目、クインテットで自由度の高いややアップテンポの9曲目。
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