The Maze/David Kikoski Quartet
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。デヴィッド・キコスキーのリーダー作というと、今までピアノ・トリオのアルバムしか聴いたことがなかったような気がするのですが、本作はクァルテット編成。個性的な人たちの集まりで、メンバー的に見ても面白いかもしれません。そして全曲自作曲というところも、勝負をしているな、という感じ。メインストリームのジャズもあるけれど、それを少々ハズしたところにも焦点を持ってきて、なかなか個性的なサウンドにはなっています。ただ、これを面白いと思って聴くか、オリジナルばかりなのでつまらないと思うかは論点の分かれるところかもしれませんね。曲ごとの変化には富んでいるのだけれど。
The Maze/David Kikoski(P) Quartet(Criss Cross 1168)(輸入盤) - Recorded June 8, 1998. Seamus Blake(Ts), Scott Colley(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Rvival 2. Puddles Of Memory 3. Strength For Change 4. Disentanglement 5. Shame 6. The Maze
(06/09/17)全曲David Kikoskiの作曲。メンバー的にもなかなかの組み合わせ。曲ごとのバラエティもあります。1小節少ないなど、構成は少々変わっているけれど、マイナーなアップテンポでバリバリと進んでいく感じはジャズそのものの1曲目、3連5拍子系と思ったら3連4拍子系もあるような複雑なアルペジオや旋律、リズムを持っている、静かな場面もある2曲目、哀愁感覚の強い、静かな雰囲気でせまってくるバラードの、端正なピアノが印象深い3曲目、小刻みなベース、ドラムスのリズムの上をホーンやピアノが自在に舞っている感じのややモーダルな4曲目、淡色系のゆったりしたボッサですがソロは盛り上がる5曲目、空間が広くて自由奔放なソロが多く、バリバリ感は伝わってくる、アップテンポでのタイトル曲の6曲目。
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» David Kikoski The Maze [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
David Kikoskiのカルテット作品です。
David Kikoskiというと、自分の最近の認識ではホーンのバッキングに回って良い仕事をする(Joey Calderazzoと同類)と感じてます。
Seamus Blakeというと、ギターの入らない4人編成の作品のほうが良いんじゃない?と先日書いたばかり。
1998年(約10年前の時点で)に最近感じてる上記2点を満足している作品。しかもリズム陣が超強力な布陣でアルバムが作成されていたというのは、ちょっと驚きであります。
※私の感覚が1..... [続きを読む]
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約10年前の作品となりますが、今聴いてもあまり古さを感じさせない作品で、宝箱を開けたって気分です(大袈裟)。
他の2枚もすでに入手済みで、そろそろ聴き込み開始かなぁってな状態です。
約3年前の記事からTBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2009/12/19 17:30
>oza。さん
TBどうもありがとうございます。
カート・ローゼンウィンケルやシーマス・ブレイク、クリス・ポッターあたりを聴きはじめたのは、この3年前より後なので、今、この10年前のアルバムを聴くとまた新たな感動が出てくるかもしれないなあ、と思っています。今への動きは当時からあったわけで、けっこう興味深いな、と思います。
投稿: 工藤 | 2009/12/19 21:08