The Court Jester/Greg Gisbert
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。また明日から別方面に行きます。今日のGreg Gisbertの作品はなかなか強力だと思いました。ホーン・アレンジがマリア・シュナイダーの影響を受けていると思わせるものが何曲かあり、彼自身もそのトランペットの演奏の確かさというか饒舌さというか、6曲目のバラードに端的にあらわれているようで、なかなか好みのアルバムではあります。個人的に苦手なのは50年代ハードバップを現代まで引きずっているようなサウンドで、それはそれで味わいがあるんだけれども、今それで勝負しなくても良いんじゃないか、とも思えます。そういう意味では、このアルバム、現代のある面を切り取ったようなサウンドでもあります。
The Court Jester/Greg Gisbert(Tp, Flh)(Criss Cross 1161)(輸入盤) - Recorded December 27, 1996. Conrad Herwig(Tb), Tim Ries(Ts, Ss, Fl), Jon Gordon(As, Ss), Janice Friedman(P), Jay Anderson(B), Gregory Hutchinson(Ds) - 1. Robyn Song 2. The Love Dirge 3. The Court Jester 4. Soft Show 5. Smile 6. My Ideal 7. Waltz For Toots 8. Dizzy Atmosphere
(06/08/19)Greg Gisbert作品は1曲目のみですが、マリア・シュナイダーのアレンジの影響も受けているらしく、彼女の曲も7曲目に。4ホーンの効果的な編成です。綾織り系の中間色的な4ホーンのアレンジが印象的なボッサの哀愁をたたえた1曲目、Janice Friedman作でちょっと古めのブルースサウンドを感じる2曲目、ホーンも迫力の、モーダルな4ビートでアップテンポなタイトル曲の3曲目、やはりFriedman作の淡いメロディのボッサの4曲目、出だしのみ静かなピアノではじまり、勢いのある4ビートのチャーリー・チャップリン作の5曲目、ワン・ホーンでスタンダードのバラードを饒舌に吹いている6曲目、淡いながらも味わいと哀愁のあるアンサンブルの7曲目、ディジー・ガレスピー作のアップテンポでバップ感覚満点の8曲目。
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