Oracle/Gary Peacock/Ralph Towner
今日はギターとベースのデュオですが、ラルフ・タウナーのギターはクラシック・ギターか12弦ギターがメインになり、ちょっと変わった感触のサウンドになります。そこはベテラン同士、うまくECMらしい丁々発止のセッションができています。ちょっと地味かな、という印象も少しありますけれど、なかなか味もありますね。このアルバムはゲイリー・ピーコックがメインと考えて良いでしょう。
Oracle/Gary Peacock(B)/Ralph Towner(G)(ECM 1490) - Recorded May 1993. - 1. Gaya 2. Flutter Step 3. Empty Carrousel 4. Hat And Cane 5. Inside Inside 6. St. Helens 7. Oracle 8. Burly Hello 9. Tramonto
9曲中6曲がゲイリー・ピーコック(1-3、5-6、8)の、他の2曲はラルフ・タウナーの作曲。7曲目はやや激しい部分もあるインプロヴィゼーションのタイトル曲。ご存知の2人による組み合わせは、さりげなく難しいテクニックを使ってしまって聴き流してしまいそうですが、なかなか渋いデュオの演奏です。憂いを帯びたギターで息の合ったやり取りの1曲目、比較的速いパッセージで浮遊感も感じる2曲目、淡彩色系の8分の6拍子で進む3曲目、やや元気なコラボレーションが新鮮な感じの4曲目、やや無機的な感じもしてフレーズが飛び回る5曲目、牧歌的な雰囲気を持つゆったりした小品の6曲目、ちょっとハネるようなリズムが心地良い感じだけれども淡い8曲目、ラルフ・タウナー作で落ち着いたギターが前面に出る9曲目。
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