Inner Trust/David Kikoski Trio
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。今日はデヴィッド・キコスキーのこのレーベル第1作。やっぱり当時からあちこちのバンドに引っ張りだこだっただけあって、けっこうインパクトがありました。スタンダードがあるときに、原曲を重視して歌い上げていくパターンと、リハーモナイズやアレンジをしてしまって独創的に行くパターンがありますが、彼の場合多くの曲で後者になっています。それとフレーズの今っぽさ(メカニカルさ、特にアップテンポの曲のとき)と相まって、けっこう現代的なピアニストだな、と思います。もちろん叙情的な曲についてはそういう弾き方もできる、器用な面も持ち合わせているようですね。
Inner Trust/David Kikoski(P) Trio(Criss Cross 1148)(輸入盤) - Recorded December 19, 1997. Ed Howard(B), Leon Parker(Ds) - 1. Some Other Blues 2. Softly As In A Morning Sunrise 3. Mirical 4. Inner Trust 5. You Don't Know What Love Is 6. Two Lonely People 7. Once Upon A Summertime 8. We See 9. Old Folks 10. Winnie's Garden
(06/06/17)全10曲中David Kikoski作は3曲(3-4、10曲目)で、ジャズメン・オリジナルやスタンダード中心。現代的な個性でメカニカルな部分も強い感じ。そのメロディアスさとメカニカルさのあるスマートなブルースの1曲目、スタンダードを今っぽくスリリングに料理したアップテンポの2曲目、しっとり感が強くエキゾチックさもあって起伏のある3曲目、内省的と思ったら中盤でアップテンポで進行するタイトル曲の4曲目、しっとりとしながらもゆったりめのファンクのようにもなる5曲目、ビル・エヴァンス作をリリカルに演奏する6曲目、ソロ・ピアノで叙情的に歌う7曲目、セロニアス・モンク作を彼流に陽気に仕上げていく8曲目、じっくりとフレーズを紡ぎ上げていくバラードの9曲目、リズムや、その間が面白く4ビートにもなる10曲目。
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