In Munich/ジャック・ヴァン・ポール・トリオ
澤野工房のCDも購入してから最近遅れ気味に聴くので、早めにアップしないとなあ、と思っていました。最近、何か無理して毎月リリースしているんじゃないか、と思われるフシがあります。昔はそれこそヨーロッパを中心にピアノ・トリオの新旧名盤をリリースしていたのに、自己プロデュースをはじめてから、それほどのカリスマ性がなくなってきたような気もしてます。今回聴いたこのアルバムも、好きな人は好きなんでしょうけれど、メンバーはいいのに、演奏に特に目新しさは感じられず、賑やかなアルバムだなあ、という印象が強かったでした。やっぱり澤野さんには、これだ、と思えるようなアルバムをリリースし続けてほしいですね。
In Munich/ジャック・ヴァン・ポール(P)・トリオ(澤野工房)
In Munich/Jack Van Poll(P) Trio(Atelier Sawano AS057) - Recorded November 27 and 28, 2005. Thomas Stabenow(B), Klaus Weiss(Ds) - 1. I Will Wait For You 2. St. Thomas 3. The Dragon 4. Don't Get Around Much Anymore 5. Caravan 6. All Of Me 7. The Nearness Of You 8. I Thought About You 9. Hymne A L'amour 10. You Are My Sunshine 11. John Brown's Body 12. Smile
ジャック・ヴァン・ポールの作曲はなく、スタンダード、ジャズメン・オリジナル、映画音楽などのオンパレード。12曲を比較的コンパクトにそれぞれまとめています。エンターテイメント型のピアノを弾く人ですが、3、6、9曲目のように静かな曲では、それなりに欧州のピアニストを意識させます。ただ、聴きやすい有名な曲を並べただけ、というような印象も。どうせならば繊細路線の曲を多めに聴きたいとも思います。1曲目のようにしっとりといくべき曲を、バリバリと4ビートで弾いていってしまうところなど、やっぱりエンターテイメントのタイプで、ちょっと昔のピアニストかな、と思わせます。ソニー・ロリンズ作の2曲目もノリノリで弾いてしまうところも彼らしい。8曲目はボッサ的な中間色表現。10-11曲目あたりはかなり陽気です。(06年5月26日発売)
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