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2006/06/06

The Finish/Swiss Tour/Hal Russel NRG Ensemble

1455
ECMというと初期の頃のフリーは別にして、この頃になると静かなヨーロッパ的なフリー・インプロヴィゼーションというイメージが強いのですが、どうしてどうして、このアルバムのようなけっこうドシャメシャなフリー・ジャズ(もちろんキメるところはビシッとキマりますが)も時々出しています。私はプロデューサーを気にすることはあまりないけれど、スティーヴ・レイクがやっているのでサウンドの指向と何か関係があるんではないかと思っています。今では考えられないことですが、こういうマニア受け(?)するアルバムが、当時(’92年)では国内盤でもCDが出ていたんですね。驚きです。


The Finish/Swiss Tour/Hal Russel NRG Ensemble(Ts, Ss, Tp, Vib, Ds)(ECM 1455) - Recorded November 1990. Mars Williams(Ts, Ss, etc.), Brian Sandstrom(B, Tp, G). Kent Kessler(B, etc.), Steve Hunt(Ds, Vib, etc.) - 1. Monica's Having A Baby 2. Aila/35 Basic 3. Temporarily 4. Raining Violets 5. For MC 6. Dance Of The Spider People 7. Ten Letters Of Love 8. Hal The Weenie 9. Linda's Rock Vamp 10. Mars Theme

全10曲中8曲がハル・ラッセルの作曲。恐ろしく元気で、しかもどことなくユーモラスなフリー系のジャズ。リーダーが老人とはとても思えない。ここまで思いっきり演奏されると、かえってすがすがしい感じがしますが、聴く人によっては怒り出す人がいるのではないかと。この当時のECMには珍しく、けっこう外向的なフリー・ジャズ(そう、フリー・ジャズです)で、そのエネルギーを体で感じるタイプのサウンド。もう1曲目から全開で飛ばしまくります。単なるドシャメシャだけではなくて、決め事もあって変化に富んでいます。2曲目はややゆったり系のアンサンブルもありますが途中からやはり全開。4曲目のようにビートの効いた曲も。6曲目はフリーながらやや静かめの展開。緩急自在な7、10曲目。9曲目はスピーディーなファンク。

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