Aquarian Rain/Barre Phillips
ベースとパーカッション(時にテープだそうですが)のデュオで、静けさが基調ながらもかなり禁欲的でハードなフリー・インプロヴィゼーションが全編にわたって繰り広げられています。ヨーロッパではこういう音楽も受け入れられるのかなあと思いつつ、国内盤にならなかったあたり、その辺の事情を物語っていると言えます。聴く人を選びます。
Aquarian Rain/Barre Phillips(B)(ECM 1451)(輸入盤) - Recorded May 1991. Alain Joule(Per) - 1. Bridging 2. The Flow 3. Ripples Edge 4. Inbetween I Adn E 5. Ebb 6. Promenade De Memoire 7. Eddies 8. Early Tide 9. Water Shed 10. Aquarian Rain
主に、ベースソロにパーカッションがかぶさる構成で1枚のCDの録音がされています。裏面に「Music For Bass, Percusssion and Tape」とあり、2、4、8、10曲目にはJean-Francois EstagerとJames Giroudonのクレジットもあって、これがテープの操作に関わっているのでしょうか。全曲参加者のクレジットなので、やはりほとんどフリー・インプロヴィゼーションなのだろうと思います。表現がなかなか思索的で抽象的、つまりメロディではなくて、あらゆる音を凝縮してサウンドにしてしまっている感じなのでちょっと疲れますが、個人的には受け入れる余地は残っています。5,9曲目がBarre Phillipsの、6曲目がAlain Jouleの曲ですが境界線はない感じ。フリー・インプロヴィゼーションのように響くこともあれば、現代音楽のような心地も。
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