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2006/05/23

Musik Fur Zwei Kontrabasse, Gitarre & Schlagzeug/Christy Doran/Fredy Studer/Bobby Burri/Oliver Magnent

1436 実はこのアルバム、日本盤が発売されていて、その時のタイトルが「2台のコントラバスとエレクトリックギターとパーカッションの為の音楽」と、ほぼ直訳なのは良いんですけど、これではクラシックよりの音楽も想像してしまいますよね。通常のECMのフリー・インプロヴィゼーションよりはやや過激で、いわばフリー・ミュージックのような感じの曲も多いのですが、ではよそでこういうものを出せるかと言われると、ちょっと困ってしまう。やっぱりECMなのかな、と思いますが、ギターのクリスティ・ドラン、現状ではECMではこの1作だけだったと思います(注)調べたらもう1作とOM名義のECM作がありました。ほぼ同時期にJMTレーベルにも作品を残していますけれど。

 

Musik Fur Zwei Kontrabasse, Gitarre & Schlagzeug/Christy Doran(G)/Fredy Studer(Ds, Per)/Bobby Burri(B)/Oliver Magnent(B)(ECM 1436) - Recording May 1990. - 1. Siren 2. Chemistries 1 3. Collage 4. Chemistries 2 5. Ma Perche 6. 'Seen A Man About A Dog 7. SCD 8. U7

全8曲中8曲目がBobby Burriの作曲の他はクリスティ・ドランの作曲。全体を通して、フリー・ミュージックという感じ。2人のベースというのが珍しいし、アンサンブルの難しいところかも。もちろん1曲目のようにリズムがはっきりしていて、その上にけっこうハードなロック的なエレキ・ギターなどが乗っかっていますが、その後もさまざまに自由に変化していくところは個性的。2、4曲目は同タイトルで、ゆったりからはじまって静かなフリーですが、やっぱり変幻自在なところがあります。メカニカルでアヴァンギャルドなフリーの3曲目、皆交互に好き勝手やっているようで求心力も感じる5曲目、シンセサイザーのようなギターが流れていく6曲目、リズミカルなアプローチが印象的な7曲目、ダイナミックな展開で絡み合っている8曲目。

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コメント

最近このアルバムを手に入れて聴いています。
今聴くと不思議なサウンドだけど、当時はメセニーだったりマーク・リボーだったり、針金で何かを引っ掻くようなフリーっぽいギタージャズってよくあった気もしますね。
揚げ足とるようで恐縮ですが、ドーランはRED TWIST & TUNED ARROW (ECM 1342)というアルバムも出してませんか?聴いたことないですけど。

>akgnさん

ご指摘ありがとうございます。調べたら、Christy DoranはJAPOレーベルに4枚の参加作(OMというグループ)を残して、それをECMでまとめたアルバムも残していて「A Retrospective/OM」(ECM 1642)、ECMでは参加作は計3枚、ということになるようです。アルバムコメントは、このアルバムの場合’06年に書いていたと思われ、まだそこまで知識がなかったのかもしれません。

このアルバム、フリー具合がまたいろいろな曲があって、個人的には印象に残った1枚でもあります。

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