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2006/03/02

Volver/Enrico Rava/Dino Saluzzi Quintet

1343

エンリコ・ラヴァとディノ・サルーシによるクインテット編成のアルバム。トランペット、バンドネオン、ギター、ベース、ドラムスと、個性的なクインテットですが、ジャケット写真のように、雄大な大地を思わせるようなサウンドが流れていきます。盛り上がる部分もあったり、フリージャズを想起させる場面もあったりと変化に富んでいますけど、基本的には、ゆったりと静かな場面が多めなのかな、と思います。ラヴァの哀愁度満点のトランペットと、サルーシの少し乾いたバンドネオンが組み合わさって、不思議なクインテットの演奏を聴くことができます。ECMは実にいろいろな世界を垣間見せてくれるところですね。

 

Volver/Enrico Rava(Tp)/Dino Saluzzi(Bandoneon) Quintet(ECM 1343)(輸入盤) - Recorded October 1986. Harry Pepl(G), Furio Di Castri(B), Bruce Ditmas(Ds) - 1. Le But Du Souffle 2. Minguito 3. Luna-Volver 4. Tiempos De Ausencias 5. Ballantine For Valentine 6. Visions

(03/07/26)曲は主にメンバーのオリジナルで、やはり双頭バンドであることをうかがわせます。エンリコ・ラヴァ作の1曲目は静かにメロディを奏でながら、懐かしくてほのぼのとした、優しい世界に引っ張りこんでくれます。ディノ・サルーシ作の2曲目はテーマはラテンタッチで哀愁を漂わせながらも元気でノリが良く、途中で表情を変えながらもエネルギーがある場面が多い11分台の曲。サルーシが合作での、バンドネオンのソロで淡い優雅さを感じさせてくれる3曲目、サルーシ作のやはり淡色系の感触でゆったりと、ビートも自由に展開していく4曲目、ギターのHarry Pepl作のけっこう激しいフリー・ジャズの様相を示す5曲目、ラヴァ作の静かにはじまりしっとり系のメロディもあったり自由な部分もあったりの、10分台の6曲目。

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