Second Sight/Marc Johnson's Bass Desires
当時としては今ほど大物扱いではなかったと思いますが、それでも忙しいミュージシャンばかりの集まったグループで2枚目のアルバムが出てしまいました。とは言うものの、このアルバムのあとは同じメンバーではやっぱり活動できなかったみたいです。
聴いたときのインパクトでは1枚目の「Bass Desires」の方に軍配が個人的には上がります。ただ、やはり2枚通して聴いておきたい気持ちもあります。メンバー(特にギターの2人)がここまで個性的なケースというのも非常に珍しいわけで。
Second Sight/Marc Johnson's Bass Desires(B)(ECM 1351) - Recorded March 4‐6, 1987. Bill Frisell(G), John Schfield(G), Peter Erskine(Ds) - 1. Crossing The Corpus Callosum 2. Small Hands 3. Sweet Soul 4. Twister 5. Thrill Seekers 6. Prayer Beads 7. 1951 8. Hymn For Her
このメンバーで何と2枚目が出ました。今回は全曲各メンバーのオリジナル。濃厚な曲から、ロックのビートを持った曲まで、スリリングな演奏が展開されています。 2人のギターの聴き比べがなんといっても面白い。ややマイナー系統でメロディも哀愁が漂っているんだけれども不思議感覚のサウンドもある1曲目、静かで幽玄なギターの響きが何とも言えないバラードの2曲目、スローで静かだけれども明るい雰囲気のある3曲目、珍しくECMでシンプルなロックンロールを演奏する4曲目、ハードなテーマやギターのフレーズを持って突き進んで行く5曲目、リーダーらしく割と快活なベース・ソロでの6曲目、さりげないメロディがけっこうアヴァンギャルドに聴こえる7曲目、スペイシーでゆったりとした曲でエンディングを迎える8曲目。
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