ラプソディ・イン・ブルー/ミシェル・カミロ
新譜の方にちょっと目を向けてます。このアルバム、ガーシュインの作品の、ミシェル・カミロと交響楽団との共演で、ラストの曲のみソロ・ピアノ。ただ、演奏はジャズ的に聴こえる部分はあるにしても、楽譜に忠実に演奏しているとも考えられ、カテゴリーをジャズにしようかクラシックにしようか迷う部分がありました。聴いた結果、クラシックとしましたけれど、こういう融合音楽は、ジャンル分けが難しいですね。演奏はクラシックのピアニストはこういうノリでは演奏しないな、と思うところも見受けられました。気分的には爽快な部分もありましたけれど、やっぱり個人的には、彼の「ジャズ」が聴きたいなー、とも思います。
ラプソディ・イン・ブルー/ミシェル・カミロ(P)(Telarc)
Rhapsody In Blue/Michel Camilo(P)(Telarc) - Recorded February 2-4, 2005. Ernest Martinez Izquierdo(Cond), Barcelona Symphony Orchestra - 1. Rhapsody In Blue Concert In F: 2. Allegro 3. Adagio - Andante Con Moto 4. Allegro Agitato 5. Prelude No.2
バルセロナ交響楽団との演奏。全曲ジョージ・ガーシュインのクラシック曲で、正確にはジャズの要素も入っているクラシックとでも言うべきか。特に1曲目のタイトル曲はいろいろなミュージシャンが取り上げていて有名。全曲ピアノの部分も書き譜のはずなのですが、その躍動感やリズムの取り具合から、アドリブではないかと思わせるところが少なからずあって、ジャズ側から聴いた彼の演奏を魅力的なものにしています。やぱりラテン的な要素は隠せない感じです。ジャズ・ブルース的な要素が果たして原曲にあったのかどうか。他の曲はもっとクラシック的ですが、クラシックのピアノ奏者ならばこうは弾かないだろうな、というところもあって、そういう意味では面白いかも。ラストの曲はソロ・ピアノでややしっとり加減の演奏。(06年2月22日発売)
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