Whiz Kids/Gary Burton Quintet
ゲイリー・バートンのアルバムで、彼はこれでGRPに移籍することになります。4ビートの曲こそないものの、やっぱりECMのサウンドカラーからズレつつあって、オーソドックスな現代ジャズというかフュージョンというか、そういったサウンドへの接近もみられ、やっぱり移籍も止むを得ないのかな、と思わせる要素はあります。ここでは小曽根真がタイトルだと思わせる「神童」なので、しかも2曲提供していて、曲も演奏も非凡なのでむしろ彼を中心に聴く音楽か、とも思えるのですが、どうなんでしょうか。まとまりとしてはけっこういい感じです。
Whiz Kids/Gary Burton(Vib) Quintet(ECM 1329) - Recorded June 1986. Makoto Ozone(P), Tommy Smith(Sax), Steve Swallow(B), Martin Richards(Ds) - 1. The Last Crown 2. Yellow Fever 3. Soulful Bill 4. La Divetta 5. Cool Train 6. The Loop
邦題「神童」。ゲイリー・バートンの作曲はなし。小曽根真がメンバーとして参加した2作目。しかも2曲提供していて、それがすごくいい曲だったりします。編成もサックスを交えたクインテットなので、比較的オーソドックスに聴こえます。1曲目は比較的ゆったりとした都会的な夜のイメージのフュージョンのような感じ。ライト感覚で明るい雰囲気を持って、リズム的なキメも多くてカッコよいラテン系(になるのかな)の2曲目、出だしはソフトなバラードで、メロディアスに展開してやや盛り上がっていく8分の6拍子の3曲目、やはりちょっと変わった雰囲気で明るめなラテンの4曲目、どちらかと言うと淡い感じのサウンドなのだけれども曲としてはやや元気な5曲目、チック・コリアの8分の6拍子の曲を彼ら流にややソフトに演奏する6曲目。
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