We Begin/Mark Isham/Art Lande
マーク・アイシャムとアート・ランディのデュオ作。昔あったランディのイメージも残しつつ、新しい方向性を探っているかのようなこのアルバム、多重録音やシンセサイザーなども駆使しています。そう言えばこのあたりの年代って、こういうアルバムの作り方が増えてきたなあ、という時期。メロディ自体はゆったりと美しく動いていて、そこにある意味動的なドラム・マシーン(シンセサイザー?)などが重なって(1曲目)、面白い効果を生み出していることは確かです。他の曲はゆったり、ひたすらゆったりという曲もあれば、シンセサイザーの上を旋律がさまよっている、という表現も。今聴くと当時の感想もなるほどなあ、と思います。
We Begin/Mark Isham(Tp, Flh, Synth, Per, etc)/Art Lande(P, Synth, Per)(ECM 1338)(輸入盤) - Recorded January 1987. - 1. The Melancholy Of Departure 2. Ceremony In Starlight 3. We Begin 4. Lord Ananea 5. Surface And Symbol 6. Sweet Circle 7. Fanfare
(99/08/15)マーク・アイシャムが2曲、アート・ランディが4曲作曲。多重録音、あるいはシンセサイザーも使用して、当時としてのデュオのあり方を探るアルバム。 なかなか興味深い録音です。全て2人あるいはそれぞれのオリジナル。1曲目は打ち込み(と思われる)パーカッション(ドラム)の定型的なリズムの上をたゆたう旋律。2曲目は、なぜか水琴窟のCDを聴いたときのような不思議なサウンド。3曲目もシンセサイザーをバックに、美しいメロディが流れます。4曲目も1曲目と同じような印象の曲。5曲目は2人の合作ですが、シンセサイザーの上をゆっくりと旋律がさまよっている感じです。6曲目はピアノソロで、聴いていて安らぎます。7曲目は効果的にシンセサイザーを使用して、曲の緊張感を醸し出しています。
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